ソフトB、主力離脱も…Vへの鍵は“ワンチャン”に燃える若鷹たち

[ 2019年4月17日 09:30 ]

<楽・ソ2>10回2死一、三塁、栗原が中前に決勝適時打を放つ(撮影・西海健太郎)   
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 ソフトバンクは柳田、中村晃、グラシアルと主力をケガで欠き、全員野球で戦う。その中で、チャンスを得た若鷹が奮闘中だ。

 13日の楽天戦(楽天生命パーク)では延長10回に5年目捕手・栗原が代打で決勝打を放った。今季初安打で、これがプロ初打点。プロ初安打は昨年9月5日のロッテ戦(ZOZOマリン)だった。本拠地でのヒットはまだなく、「早くヤフオクドームで打ちたい」と意気込む。

 6日のロッテ戦(ヤフオクドーム)では、8年目の釜元がプロ初安打、翌7日にはプロ初本塁打を放った。9日の日本ハム戦(長崎)では、代走出場した2年目の周東がプロ初盗塁をマーク。この2人は育成出身だ。

 今季開幕1軍を勝ち取った育成出身選手は、千賀、大竹、川原(入団時は支配下)、モイネロ、甲斐、牧原、釜元と7選手にも及ぶ。開幕直前に支配下登録となった周東は、グラシアルが左脇腹痛で離脱し、6日に昇格。1軍定着に意欲を燃やす一人だ。「ワンチャン(ワンチャンス)あると思ってるし、やったらやった分だけ返ってくる」。同じ育成出身の先輩の活躍を見て、必死に追いかける。

 2年連続日本一の陰で、17年は上林や育成出身の甲斐、石川がブレーク。18年は加治屋や牧原、高橋礼、大竹らがチームの新戦力となった。今季の投手陣では、ドラフト1位の甲斐野や同7位の奥村も開幕1軍入りを果たし、堂々のピッチングを見せている。

 「出る選手はチャンス。そこをものにできるかできないのかが大事」と工藤監督。新たなヒーロー誕生が、2年ぶりのリーグ優勝、3年連続日本一への鍵を握るかもしれない。(記者コラム・後藤 実穂)

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