ロッテ 涌井9年ぶり無四球完封「いつも出す人なので…」

[ 2019年4月17日 06:10 ]

パ・リーグ   ロッテ6―0ソフトバンク ( 2019年4月16日    ZOZOマリン )

ソフトバンク打線を封じる涌井 (撮影・白鳥 佳樹)   
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 表情、球威ともに初回から同じだ。9回2死、ロッテ・涌井は牧原を直球で遊ゴロ。3回2死二塁から19者連続アウトで、今季3試合目での初勝利を昨年4月26日楽天戦以来の完封で飾った。無四球完封に限れば、実に西武時代の10年7月16日のロッテ戦(千葉マリン)以来9年ぶりだ。

 「いつも四球を出す人なので…。今日はそれがなかったことが、良かったですね」

 32歳の技術と決断。今季初先発だった2日の西武戦では4回0/3を5失点。「コースを狙い、カウント不利になった。四球よりはヒットだと思った」。この開き直りに「追い風」も吹く。バックネットに当たる風が、投手へはね返るZOZOマリン特有の風。「低く押さえつけて投げると球が浮く」と涌井。最速146キロの浮く球で13アウトが、フライだった。

 中日・松坂への憧れもあり背番号を18へ。「(18番に)憧れたのは06年プレーオフ(第1ステージ第1戦)。松坂さんと(ソフトバンク)斉藤さんが投げ合い、タイトルを総なめにした斉藤さんに投げ勝った」。結果は1―0の完封だった。「それ(先発完投は)は高校(横浜)からの流れもある。エースはそうあるべきだと学んだ」。最後まで投げ抜くのはこの男が背番号18に誓った使命でもある。

 「次回も9回を投げきりたい」。連敗を4で止めたのはやはり頼れるエースだった。 (福浦 健太郎)

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2019年4月17日のニュース