阪神 2試合連続の零敗 巨人戦は7年連続負け越しが確定 金本監督「見ての通り」

[ 2018年8月26日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―6巨人 ( 2018年8月25日    東京D )

選手交代を告げる金本監督(右)(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神は26日の巨人戦で2試合連続の零敗を喫して3連敗に沈んだ。打線が菅野の前に散発7安打に終わり、21イニング連続無得点、31イニング連続適時打なしへ沈黙がのびた。巨人戦で2試合続けて完封を許すのは1995年以来23年ぶりの屈辱。巨人戦は7年連続負け越しが確定し、夏の長期ロードも6年ぶりに勝ち越しが消滅した。借金7へ後退。猛虎よ、意地を見せてくれ!

 本塁とは、こんなに遠いものだったか…。「点取りゲーム」の野球で点が取れなくて、勝てるわけがない。約3カ月ぶりに対戦した菅野の前に打線が沈黙し、2試合連続の零敗。これで21イニング連続無得点、31イニング連続適時打なしと貧打は重症だ。それだけではない。巨人戦で先発投手に2試合続けて完封されるのは5試合連続を許した95年以来23年ぶりの屈辱。敗戦後の金本監督のコメントも、振るうはずがなかった。

 「見ての通り。(菅野は)本当によかったし。高さもコースもよかった。球の勢いもあったし。それを何とか打ち崩していかないといけないんだけど。次回、何とか対策を練ってやっていきます」

 まず口を突いて出たのは、敵であるはずの菅野への賛辞だった。決して手も足も出なかったわけではない。計7安打を放ち、三たび得点圏に走者を進めた。攻略の糸口はあった。だが、それを得点に結びつけられなかった。特に、初回だ。

 「結果的には初回ですよね。終わってみればね。振り返るとしたら、あの回かなと。それはもう終わった後の話ですから。(立ち上がりは)ちょっとコントロールを乱していましたね。そこを、つけこめなかったかなと」

 この日の菅野を攻略するなら初回だった。先頭の糸原が一塁内野安打で出塁した後、続く北條の送りバント失敗が捕手前への小飛球になって併殺を食らった。「もったいないですね。走者も飛び出して」。皮肉にも2死から中軸3人で2四球を絡めて満塁までこぎ着けた。ミスさえなければ先制点を奪え、試合展開も変わったはず…。試合の流れを自ら手放し、菅野の背中を押してしまった。

 宿敵との“伝統の一戦”は7勝13敗となり、シーズン負け越しが決定。7年連続の負け越しで、11年連続勝ち越しなしとなった。「別に巨人だけが相手じゃないから」と意に介さなかったが、なかなか苦手意識を払拭(ふっしょく)できない。長期ロードも6年ぶりに勝ち越しが消滅。明るい材料が見当たらないが、ここで下を向くと、低空飛行が続いてしまう。とにかく一戦必勝を続けるのみだ。(惟任 貴信)



 ○…阪神の2試合連続零敗は昨季9月24、25日のDeNA戦以来。巨人戦では08年7月23日の甲子園と8月12日の東京ドーム以来10年ぶりで、同一カードでは04年6月18、19日の東京ドーム以来14年ぶり。

 ○…前日のメルセデスに続き、菅野が完封。2試合連続で1投手の完封を許したのは11年5月20、21日ソフトバンク戦の山田→杉内以来7年ぶり。巨人戦では95年7月9日から8月11日にかけて、甲子園の3連戦(7月18〜20日)を挟む5試合連続零敗を喫した際、5試合すべて完封(河原→斎藤雅→河原→槙原→河原)の屈辱以来23年ぶり。

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