ソフトB ミランダ 球団75年ぶりの大記録逃すも工藤監督「ワクワクドキドキ」

[ 2018年8月26日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―1西武 ( 2018年8月25日    ヤフオクD )

2勝目を挙げたミランダは妻・タイニーさん(右)と祝福のキス(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク・ミランダの表情は、変わらなかった。9回、先頭の秋山にスライダーを捉えられ、右翼フェンス直撃の安打を浴びた。ノーヒットノーランを逃し「合う球を投げてしまった自分のミス」と悔やんだ。

 腕の振りが変わらないのが特長だ。最速150キロの直球を見せ球に、真っすぐと同じ軌道で最後に沈む、チェンジアップ、スプリットが効いた。空振りは24度も奪い「(日本のボールは)縫い目があって、コントロールしやすい」と説明する。ワンバウンドした球は20球。低めを丁寧に突いた。

 ルーティンも、変わらない。試合前練習はグラウンドに姿を見せず、開始30分前から肩をつくる。イニング間にまたぐファウルラインは右足から。ロジンバッグはマウンド後方の決まった位置に置いた。「野球人生の中で一番、好調だった」と快投に胸を張った。

 球団では南海時代の1943年、別所昭以来75年ぶり2人目の大記録はならなかったが、8回2/3を2安打1失点。来日初登板から2戦2勝を挙げた。9回に監督就任後、初めてマウンドに足を運んだ工藤監督は「ワクワクドキドキする、凄い投球だった」と称えた。

 お立ち台に上がったミランダは「熱い声援が力になった」と本拠地のファンに感謝した。試合後、マウンドとは別人の柔和な顔つきで、6歳の双子の息子、夫人と球場を後にした。

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