巨人 菅野、連続完封!自己最多シーズン5回のシャットアウト「完璧に近い投球」

[ 2018年8月26日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―0阪神 ( 2018年8月25日    東京D )

菅野は力投する(撮影・岩崎 哲也)
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 試合中に修正できる。だから巨人・菅野は完封できる。初回2死満塁のピンチを背負い、感じた。「腕が振れすぎている」。カーブを多投することで修正を図った。初回だけで4球。伊藤隼を三邪飛に仕留め波に乗った。

 「よく修正できた。序盤を除けば完璧に近い投球だったと思う」。カーブは肘を前に出さないと投げられず、必然的に肘が上がる。中日・松坂もプロ入り時から実践してきた修正法だ。腕の振りを若干抑え、制球力が格段に上がった。初回は2四球を与えたが、2回以降は無四球。9回までスコアボードにゼロを並べた。自己最多のシーズン5完封。球団では95年の斎藤雅樹(現投手総合コーチ)以来23年ぶりの快挙だ。

 もう一つ肩の力を抜くきっかけがあった。坂本勇が40日ぶりに1軍復帰。主将の離脱中も、菅野は大黒柱としてチームをけん引してきた。初回の満塁のピンチ。駆け寄った坂本勇から「力みすぎるなよ」と声を掛けられ、無失点で切り抜けた。「いい間をつくってくれたな、と感謝している。チームの柱だし、(復帰は)うれしかった」と笑顔で話した。

 高橋監督も「序盤ピンチがあったけど、きっちり抑えてくれた」と称えた投球術で11勝目。後半戦に入ってからは苦しんでいた。4戦連続で白星がなく、前回18日の中日戦で43日ぶりの白星を完封で飾った。自身、そしてチームにとってもメルセデスに続く2戦連続完封。完全復活した。

 シーズンは残り26試合。「全部勝つつ もりで最後まで戦い抜きたい」とお立ち台で宣言した。エースが先頭に立って引っ張っていく。

 ○…菅野が18日中日戦に続き2試合連続、今季5度目の完封勝利。シーズン5度以上の完封勝利は14年則本(楽)が7完封して以来。巨人では95年斎藤雅が6完封して以来23年ぶりだ。

 ○…菅野は昨年4〜5月に3試合連続完封勝利をマーク。2リーグ制後、3試合以上の連続完封を2度は58、65年金田(国鉄、巨)、64、65年米田(阪急)、65、66年バッキー(神)と3人。菅野が次回登板で52年ぶりの記録に挑戦する。なお、1リーグ時代の巨人ではスタルヒン、川崎、藤本英が3試合以上の連続完封を複数回記録している。

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