智弁和歌山 中谷新監督26日初陣「プレッシャーと不安しか今はありません」

[ 2018年8月26日 06:00 ]

智弁和歌山 高嶋仁監督勇退

勇退会見で中谷新監督(左)と握手する高嶋総監督(撮影・後藤 正志)
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後任の中谷仁新監督(39)はきょう26日に新チーム初の公式戦に臨む。就任会見では「プレッシャーと不安しか今はありません。智弁野球は高嶋先生の人生そのもの。教え子として身に染みて感じています。情熱を注いでこられた姿を見習いたい」と神妙な面持ちで決意を語った。

 1997年夏の優勝時は主将としてけん引。17年のコーチ就任からバッテリーを中心に鍛え上げ、同年夏から3季連続出場へ導いた手腕も光る。「高嶋先生のマネはできませんが、先生のお力をお借りし、いい人生を歩むサポートが出来れば。野球観の根底には智弁の野球がある」とイズム継承を誓った。

 就任が決まってから寝付けない日もあったという。大きな重圧もともなう中、阪神、楽天、巨人で培った経験は大きなアドバンテージになる。「やはり野球はバッテリーで試合をつくるもの。野村(克也)監督の教えも頭に残っている」。新主将の黒川とともにチームを束ねていく。



 ◆中谷 仁(なかたに・じん)1979年(昭54)5月5日生まれ、和歌山県和歌山市出身の39歳。智弁和歌山では1年秋から正捕手。甲子園に3度出場し、3年夏は主将として優勝に貢献した。97年ドラフト1位で阪神入り。05年オフ、トレードで楽天へ移籍。11年オフに楽天を自由契約となり、トライアウトを経て巨人入り。12年限りで引退。通算111試合、打率・162、4本塁打、17打点、1盗塁。17年から智弁和歌山の学校職員として野球部専任コーチに就任。

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2018年8月26日のニュース