糸井欠場…福留 4番復帰意地の全3打点 3安打全4打席出塁

[ 2018年7月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―9広島 ( 2018年7月26日    甲子園 )

<神・広>8回1死一、二塁、福留は右中間に2点二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 両助っ人がそろって不発に終わるなど虎党のフラストレーションが大いにたまる中、阪神のベテラン福留が虎党を沸かせた。

 糸井の欠場などもあり、5月18日以来の4番に入った。前日25日は積極的休養による欠場で個人的にはリセットした中で迎えた一戦。3回無死満塁で前日に自身の代役として活躍した伊藤隼が空振り三振した後、広島先発・岡田のスライダーを中前に弾きかえし、1点を返した。

 勝敗がほぼ決した8回1死一、二塁では中田のスライダーを捉え、右中間へ2点二塁打。全3打点を叩き出し、広島の4番で同じく3打点した鈴木に負けない働きを見せた。

 広島戦は試合前まで33打数6安打、打率・182と苦戦していたが、チームの苦境にこそ、快打を見せるのが中軸の役割であることを認識している。6回先頭では、きっちりと四球も選ぶなど初回の安打と合わせて3安打を放ち全4打席で出塁も果たした。

 この日は、糸井が右足腓骨骨折が完治していないことも考慮されて先発から外れ、ベンチ入りこそしていたがそのまま欠場。金本監督も「ケガの箇所がちょっとね。(明日は様子を見て)ですね」と大事を取っての措置だったことを強調した。

 巻き返しへは、誰ひとりとして離脱はもう許されない。敗戦の中で、猛虎のエイトマンが底力を発揮した。

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2018年7月27日のニュース