【奈良】天理 宿敵・智弁倒し決勝へ 「恐怖の1番打者」宮崎が勝負決めた

[ 2018年7月27日 14:11 ]

第100回全国高校野球選手権記念奈良大会準決勝   天理8―7智弁学園 ( 2018年7月27日    佐藤薬品スタジアム )

 天理の「恐怖の1番打者」が勝利を決定付けた。常に先手を取りながらも迫られる嫌な展開に、宮崎が終止符を打った。1点リードの8回1死二、三塁、フルカウントから智弁学園のエース左腕・伊原の速球を捉えた打球は右翼芝生席で弾む高校通算20号の3ランとなった。

 「ちょっと詰まったけど、行ったかなと思った。(甲子園に向けて)正念場(の試合)と思っていた」

 夏の奈良大会では14年から5年連続の対戦となった宿敵との一戦。「やはり意識する。倒さないと甲子園に行けない相手なんで」と話すように避けては通れない。昨夏も同じ準決勝で対戦し、この日と同じ8―7で勝利して甲子園出場につなげた。ただ、今春は、エース坂根が登板しなかったとはいえ0―10の5回コールド負け。宮崎も打撃不振に陥っており、伊原を攻略することができなかった。

 大会後は打席でのムダな動きをはぶいて、早くトップをつくる打撃フォームに改造。その後の練習試合で「しっくりきた」と今夏に向けてフォーム固めを徹底した。

 初戦の2回戦・奈良朱雀戦で人生初のサイクル安打を放って勢いに乗り、この日の2安打を含め4試合で18打数12安打、打率・666、2本塁打、9打点と強力打線をけん引する。昨夏の甲子園大会でも1番を打ち4強入りに貢献した。心身ともにさらに成長した名門のリードオフマンが、2年連続で夏の扉を開く。

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2018年7月27日のニュース