柳田欠場、9回4点差から ソフトB驚異の10回サヨナラ勝ち

[ 2018年7月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―5ロッテ ( 2018年7月26日    ヤフオクD )

<ソ・ロ>延長10回、サヨナラ打の松田(中央)はナインの祝福を受ける(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは26日、延長10回の末、ロッテに6―5でサヨナラ勝ち。連敗を4で止め、3位に浮上した。4点を追う9回に1点を返し、上林誠知外野手(23)が同点3ラン。10回1死満塁から松田宣浩内野手(35)が左中間を破る一打を放った。今季3度目のサヨナラ勝ちで勢いに乗ったチームは、27日から楽天3連戦に臨む。

 13年目のベテランには、経験という強みがある。5―5の延長10回1死満塁。松田が追い込まれながらも大谷のフォークをとらえ、左中間を破った。

 自身9度目のサヨナラ打。ナインにもみくちゃにされ「(追い込まれて)お客さんも、ベンチのみんなも“まずいな”と思ったと思うんですけど、やってやろうという気持ちで打った」とお立ち台で笑いを取った。

 4年前の10月2日。本拠地でのシーズン最終戦のオリックス戦。同点の延長10回1死満塁から左中間にサヨナラ打を放ち、優勝を決めた。「今でも覚えている」。同じような場面で同じ方向への一打。あのときと同じように、歓喜の輪の中心になった。

 頸椎(けいつい)捻挫の柳田が、今季初めて欠場した一戦。負ければ借金を抱える危機を救ったのは、1番・上林だった。4点を追う9回、西田のタイムリーで1点を返し、2死二、三塁から、守護神・内の低めスライダーを右中間テラス席へ。「行かないと思った。テラスさまさま。体が開いていなかったから打てた」と2試合連発に胸を張った。

 昨年11月16日。侍ジャパンの一員として戦ったアジアCSの初戦、韓国戦。同点3ランを放ちサヨナラ勝ちを呼んだ。「日本代表のホームランを思い出した」と、貴重な経験を糧に成長を遂げている。

 チームは連敗を4で止め、3位に浮上。工藤監督は「あそこで打った上林は素晴らしい、凄い、さすが。(松田は)何とかしようという思い。よく打ってくれた」と称えた。

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