ロサ&ナバ 初めてそろって不発 27日から虎長期ロード出発

[ 2018年7月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―9広島 ( 2018年7月26日    甲子園 )

<神・広>3回1死満塁、ロサリオは空振り三振に倒れる(撮影・大森 寛明)
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 疲労感だけが残る屈辱の戦いだった。4万6750人の大観衆が詰めかけた、長期ロード前最後となる甲子園での首位広島戦。スカッと勝って、気持ちよく出発したいところだったが、開始直前の豪雨が象徴する涙雨となった。大敗に、阪神・金本監督の表情も最後まで曇ったままだった。

 「(5点ビハインドは)どうだろう。やっぱり3回だろうね。難しい打球の判断もあったりしましたけどね」。藤浪の大乱調で、いきなり5点のビハインドからのスタート。序盤に差を詰めれば分からない展開になるだけに、指揮官の言葉通り、最大の好機だった3回がもったいなかった。

 1死満塁から福留の中前適時打で1点を返し、なおも満塁。一発出れば同点でロサリオ、ナバーロと続くだけに期待は高まった。だが、ロサリオは3ボール1ストライクから2球続けて課題とされる外角へのスライダーにバットが空を切った。続くナバーロもフルカウントから外角直球を打ち損じ投ゴロ。両者ともに打者有利のカウントから、狙い球を仕留めることができなかった。

 18日の巨人戦から超重量打線の象徴として先発に2人そろって名を連ねてきたが、7試合目にして初めてともに無安打に終わった。3試合ぶりにノーヒットだったナバーロは猛省した。

 「そこ(序盤のビハインド)は打者にとって関係ない。準備もしていたし、闘争心も持っていたが、結果が伴わなかった。今日は自分の仕事ができなかった」

 27日からは8月28日ヤクルト戦で甲子園に戻ってくるまで、恒例の長期ロードに出発する。猛虎の執念が試される試練の旅――。虎党に夢と希望を抱かせたまま、本拠地に帰還するためには、助っ人コンビの爆発が不可欠なのは言うまでもない。(山本 浩之)

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