巨人・山口俊 雪辱のノーノー 自身から始まった連敗止めた「泣かないよ〜」

[ 2018年7月27日 20:49 ]

セ・リーグ   巨人5―0中日 ( 2018年7月27日    東京D )

<巨・中>ノーヒットノーランの山口俊(中央)はナインに祝福される(撮影・篠原岳夫)
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 巨人の山口俊投手(31)が27日、東京ドームで行われた中日12回戦に先発し、プロ野球史上79人目(通算90度目)となるノーヒットノーラン(無安打無得点試合)を達成した。許した走者は四球の1人だけの準完全試合の快投だった。

 お立ち台では一瞬、うつむき、涙ぐむようなそぶりを見せたが、「泣かないよ〜。ありがとうございます」と冗談めかし、笑顔で歓声に応えた。テンポの良い投球が光った103球。奪った三振は5つも打たせて取った。そんな右腕にバックも再三の好守で応えた。最大のピンチは2点リードの7回。先頭の大島を四球で歩かせ、この試合初めて走者を背負った。1死三塁となり、平田の三ゴロで三塁走者・大島が本塁を狙ったものの憤死。ビシエドも中飛に打ち取り無失点で切り抜けた。

 「6回くらいから意識した。仲間のいいプレーに助けられ凄い記録が達成できた。(7回に)マギーがホームで刺してくれたり」と最後まで崩れなかった。

 雪辱の思いがあった。前回20日の広島戦(マツダ)。自身に勝敗はつかなかったものの、2回7失点と崩れ、チームの連勝が7で止まった。そこからチームは6連敗。そしてこの日、自らの快投で連敗を止めた。「マツダではふがいないピッチングだった。絶対最後まで投げきろうと。自分の記録もうれしいがチームが勝ったのが一番」と声をはずませた。

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