【愛媛】グランドスラムだ!バックスクリーン弾だ!驚異の一発攻勢で、済美が連覇

[ 2018年7月27日 14:53 ]

第100回全国高校野球選手権記念愛媛大会決勝   済美8―2新田 ( 2018年7月27日    坊ちゃんスタジアム )

 本命が本命らしく、灼熱のトーナメントを制した。松山の青空に、済美ナインの雄叫びがこだまする。2年連続6度目の甲子園切符。中軸の一発攻勢で、夏初出場を目指した新田の野望を打ち砕いた。

 4回を終えて1―0。まだ勝負の行方が見えない5回に、看板の強打がベールを脱いだ。安打と相手の野選などで築いた無死満塁の好機。3番・芦谷は狙いすましたように甘く高めに入った変化球を捕まえた。滞空時間の長い左翼へのグランドスラム。2年生の女房役が力投を続ける山口直を援護した。

 直後に2点を失い、3点差に詰め寄られた6回の攻撃。再びの快音に、球場が仰天した。2死一、二塁から4番・池内がバックスクリーンへ決着をつける特大3ラン。主砲の、そして最上級生の意地が詰まった一撃だった。

 県下は西日本豪雨で甚大な被害を受け、開幕を10日から12日に変更。昨年甲子園で2勝し、16強入りしたチームは、今も不自由な生活を送る県民を勇気づける使命も担う。「やればできるは魔法の合言葉」――。甲子園でそれを証明する夏がまたやってくる。

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2018年7月27日のニュース