阪神、金本氏に“誠意”の速攻アタック トップ会談でゴーサイン

[ 2015年10月1日 09:45 ]

阪神新監督候補の金本氏

 阪神が来季の新監督候補として一本化しているOBの金本知憲氏(47=本紙評論家)に誠意の速攻アタックを仕掛ける。30日に大阪・野田の電鉄本社で球団取締役会を開き、和田豊監督(53)の今季限りでの退任が報告された。その後の坂井信也オーナー(67)と南信男球団社長(60)のトップ会談で、後任監督として金本氏に就任要請を行うことが正式決定。今後は速やかに交渉の場を設定し、誠意を示す構えだ。

 阪神が逆襲へ向けて動きだした。電鉄本社で開かれた球団取締役会では、和田監督の今季限りでの退任が報告された。続いて坂井オーナー、南球団社長のトップ会談が開かれ、再建を託す新監督について話し合われた。

 「何も言えません。言えません」

 会談後に取材対応した坂井オーナーは新監督についてはノーコメントを貫いた。だが、すでに球団内では後任候補を球団OBの金本氏で一本化しており、この日の会談で本社側とも意見が一致。正式な就任要請にゴーサインが出たとみられる。また、条件面などの具体的な提示も確認された模様だ。

 金本新監督誕生へ向け、まずは速やかに交渉の場を設け、速攻アタックで熱意を伝える構えだ。さらに、2012年に和田監督が就任した際と同様に「3年契約」を最低ラインとして提示するものと見られる。

 それほど金本氏は逃したくない人材だといえる。金本氏は02年オフに広島からFA移籍して主力打者として活躍。03年、05年にはリーグ優勝に貢献した。猛虎の「アニキ」、「鉄人」としてグラウンド内外で強いリーダーシップを発揮し、チーム再建に貢献した功労者であることは周知の事実だ。

 申し分ない実績に加え、現役引退後の現在もファンからの人気は絶大だ。指導者の経験こそないが、妥協を許さない厳しいトレーニングなどで自らを追い込み、積み上げてきた野球理論は定評がある。人望も厚く、ユニホームを脱いで3年目となった現在でも現役選手から慕われている。改革を求められるチームを託すには最適の人物だといえる。

 一方で現体制は現在もクライマックス・シリーズ(CS)進出へ向けて奮闘している。球団側も現場に配慮しながらチーム編成や組閣作業など来季へ向けた準備を進めていく。

 今季、球団創設80周年に期したV奪回は夢と消えた。選手の高年齢化と外国人選手への依存体質が浮き彫りとなった。チーム全体の若返りに加えて「勝ちながら育てる」という命題を金本氏に託す―。猛虎の将来を決める交渉が、ついに始まる。

 ◆金本 知憲(かねもと・ともあき)1968年(昭43)4月3日生まれ、広島県広島市出身の47歳。広陵高から東北福祉大を経て91年ドラフト4位で広島に入団。02年オフにFA権を行使して阪神へ移籍し03、05年のリーグ優勝に貢献。99年7月21日から10年4月17日まで続けた1492試合連続フルイニング出場は世界記録。12年限りで引退。04年打点王、05年セ・リーグMVP、ベストナイン7度。通算成績は2578試合で打率・285、2539安打、476本塁打、1521打点、167盗塁。右投げ左打ち。

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