ソフトB退団の松中 意地のラストメッセージ「倒しにいきます」

[ 2015年10月1日 22:38 ]

<ソ・楽>6回1死満塁、空振り三振に倒れた松中は肩を落とす

パ・リーグ ソフトバンク2―3楽天

(10月1日 ヤフオクD)
 今季限りでソフトバンクを退団し、現役続行の意向を表明した松中信彦内野手(41)が1日、ヤフオクドームで行われた楽天戦に「7番・DH」でスタメン出場した。ソフトバンクの一員としてはラストゲーム。客席から家族も見守る中、4打席4三振に終わったが、試合後に惜別の儀式が待っていた。

 松中は王球団会長から花束を贈られ、ねぎらいを受けた。ライトスタンドのファンの元へも自ら足を運び「19年間、温かいご声援ありがとうございました。僕も1軍でプレーしたいと思いましたが、僕以上に若い選手がたくましく見えてもう僕のポジションはなくなったと。もうバトンタッチできるかと思い今回、退団することになりました」と涙ながらに退団の経緯を説明した。この日の4三振には「最高のプレーを見せたいと思ったが、コテンパンにやられた。でもここからスタート。悔いのないように精いっぱい野球をしたい」とあいさつした。

 04年には打率・358、44本塁打、120打点でプロ野球史上7人目の3冠王に。「ここ数年は活躍の場に恵まれなかったが、「平成唯一の3冠王」の称号は色あせない。「僕もどうなるか分からないが、もしも違うチームで戦うのであれば倒しにいきます。精いっぱい頑張ります」と19年間、プレーした地元・福岡のファンに別れを告げた。

 松中はシーズン終了後に自由契約となり、移籍先を探すことになる。

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