CS進出のため生き残れ!パ・リーグし烈な3位争いの歴史

[ 2015年10月1日 15:00 ]

2010年のCS進出を決め喜ぶロッテナイン。この後日本一にまで到達し、「史上最大の下克上」として語られる

 今季も残るところあとわずか。セパ両リーグともに熾烈な3位争いが続いている。特にパ・リーグは10月1日現在で3位争いをしている西武とロッテは0.5ゲーム差。優勝と2位は飛び抜けていただけに、夏場あたりから関心が強かったクライマックスシリーズ(CS)出場がかかる3位争いは、最後の最後までもつれた。現状では残り試合が1試合の西武よりも、残り6試合のロッテが有利という状況だが、まだまだ予断は許さない。

 2004年、CSの前身であるプレーオフ制導入以降、パ・リーグでは激しい3位争いが行われてきた歴史がある。その熱戦を改めて振り返ってみよう。

◎プレーオフ初年度、日本ハムvs.ロッテの争い

 パ・リーグでプレーオフが導入された2004年、プロ野球界は近鉄とオリックスの合併問題に端を発した球界再編問題で揺れていた。そんな中、パ・リーグで3位争いを繰り広げていたのが北海道移転1年目の日本ハムと、ボビー・バレンタイン監督が復帰し、活気に沸くロッテだった。

 9月に入り、一進一退の状況が続く中、9月18日、19日とプロ野球選手会がストライキを決行。この2日間に開催予定だった試合は全て中止となった。4位のロッテは9月21日のシーズン最終戦で西武と対戦。ベニー、フランコ、李スンヨプの3連発で逆転勝ちし、プレーオフ進出に向け最後の望みをつないだ。しかし、3位・日本ハムはシーズン最終戦となる24日のオリックス戦に勝利しシーズン3位が確定し、プレーオフ進出を決めた。日本ハムとロッテのゲーム差はわずか0.5。初年度から大いに盛り上がる3位争いとなった。

◎ロッテが本拠地3連戦を制しCS進出

 2010年、ロッテは新キャプテン・西岡剛(現阪神)の攻守に渡る活躍、2番に入ったルーキー・荻野貴司が脅威のスピードで盗塁数を重ねる奮闘もあり、開幕から首位をひた走る。しかし、シーズン途中で戦線離脱者が相次ぎ、少しずつ失速。9月に入ると首位戦線から脱落してしまう。さらに、日本ハムの追い上げもあって4位転落の危機を迎える。

 残り3試合となり、1つでも負ければ4位決定という状況に追いやられる。それだけでも十分なプレッシャーとなる上に、残り試合はすべて本拠地・千葉マリンで戦うことになった。ファンの声援が力になるのか、選手たちはプレッシャーに押し負けてしまうのか、注目が集まった。

 9月28日の楽天戦、翌29日のオリックス戦と連勝。特に2試合とも勝利投手となった内竜也の好リリーフが光った。そして雨天中止を経て迎えた10月1日のオリックス戦。5対4で競り勝ち、CS進出を決めた。

 その後、勢いに乗ったロッテは、西武とのCSファーストステージは2試合連続で9回に追いつき、延長11回に勝ち越して連勝。さらにソフトバンクとのファイナルステージも1勝3敗という崖っぷちから3連勝し日本シリーズに進出する。徳俵に足がかかったところから逆転してきたチームは、中日と戦った日本シリーズでも強さを見せ、4勝2敗1分で日本一を勝ち獲った。この奇跡的な戦いぶりを「史上最大の下克上」として語られる。

◎西武が「1毛差」でオリックスに競り勝つ

 2011年、8月まで最下位に沈んでいた西武はベテラン・西口文也の復活、主砲・中村剛也の活躍で追い上げを見せる。9月27日の楽天戦では9年ぶりの10連勝を挙げ、最大15あった借金を返済し勝率を5割に戻した。9月だけで19勝5敗2分と大きく勝ち越し、3位・オリックスに迫っていく。

 10月に入ってからもジリジリと差を詰めていくが、残り3試合でソフトバンク、ロッテと2試合連続で引き分けとなり、自力でのCS進出が消滅してしまう。西武が3位に入るには、最終戦となる18日の日本ハム戦に勝利し、同日、ソフトバンクと対戦するオリックスが負ければ……という条件となった。オリックスが断然有利ではあったものの、本拠地・西武ドームで日本ハムから4対3で白星を手にすると、選手たちは西武ファンとともにオリックス対ソフトバンクの結果を待つ。そして、オリックスが1対4で敗れたことによって、西武の3位が確定した。

 勝率は西武が.5037、オリックスが.5036とわずか「1毛差」だった。

 10ゲーム差だろうが、「1毛差」だろうが、4位になってしまえば、クライマックスシリーズに出場できない。今季、3位に残るチームはどこになるのか、刮目せよ。(『週刊野球太郎』編集部)

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