マエケンCS&最多勝に燃える「チームの順位につながる勝つ投球を」

[ 2015年10月1日 09:45 ]

今季ラスト登板を前に練習でジョンソン(左)と談笑する前田健

セ・リーグ 広島―中日

(10月2日 マツダ)
 広島のエース・前田健太投手(27)が9月30日、クライマックスシリーズ(CS)逆転進出に改めて闘志を燃やした。2日の中日戦(マツダ)が今季ラスト登板。同僚のジョンソン、阪神・藤浪と目下14勝で並び、自身は5年ぶり2度目の最多勝が懸かるが、「タイトルもだけど、チームの勝利が大事」と言い切る。狙うはチームの勝利、自身は15勝…の一挙両得だ。

 試練の12連戦を終えたナインは、早朝の新幹線で東京から帰広。休養に充てる選手が多い中、先発投手陣はマツダスタジアムで汗を流した。前田健は体を動かしながら、最多勝を争うジョンソンと談笑。リラックスした表情で「通訳なし(の会話)だったので、ジョンソンの方がギブアップした。ボクじゃないです」と白い歯をのぞかせた。

 優勝の可能性は既に無くなり、目標をCS進出に切り替えて戦う残り4戦。1・5ゲーム差で追う3位・阪神が1日、マジック1のヤクルトに神宮で勝ち、広島が負ければCS進出の可能性すら消滅するが、勝ち続ける限り望みはある。2日、中日戦で先発を担う右腕は百も承知だ。

 「もう勝つしかないので、シンプルに勝利だけを考えて投げたい。まだ順位も決まっていないので、チームが勝てるように仕事をしたい」

 自身は今季27試合に先発、リーグトップタイの14勝(8敗)を挙げ、リーグ3位の防御率2・20をマーク。同じ14勝のジョンソンとともに、今季ラスト登板に最多勝を懸ける。最多勝のタイトルを同一チームの選手で分け合えば96年の斎藤雅、ガルベス(巨人)以来5度目。広島の投手では初の快挙だが、右腕は声を大にして言った。

 「お互いに勝ち星を積み重ねて来られたのはいいこと。2人でタイトルを獲れれば嬉しいけど、チームの順位につながらなければ意味がない。チームの順位につながる、勝つ投球を心掛けたい」

 勲章はもう一つある。積み重ねた投球回数は192回1/3。3年ぶり4度目の200イニング超えは十分可能だ。「ここ何年か届いていなかったので、今年は投げたいと思っていた。いければいいと思います」。エースの証といえる大台まで残りは7回2/3。クリアすればチームの勝利も、自身の15勝も濃厚だろう。

 「最後だから…と、特別な投球をしようとした時は、悪い結果になりやすい。いつも通りがベスト。ただ結果にはこだわりたい。勝つしかない」

 負けられない崖っぷちが続く中でチームは4連勝。底力はある。最多勝を獲得し、逆転CS進出へ、エースがラスト登板を白星で飾る。(江尾 卓也)

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