オリ糸井「やりました!」 地元京都で2発“故郷に錦”100号

[ 2015年7月31日 05:30 ]

<オ・日>初回、先制2ランを放つ糸井

パ・リーグ オリックス7-2日本ハム

(7月30日 わかさ)
 故郷に錦を飾った。オリックスの糸井が地元・京都での試合で豪快な本塁打を2発放ち、プロ通算100本塁打を達成した。わかさスタジアム京都でお立ち台に上がり、「やりました!学生時代からの思い出の球場なので、ヒーローになって100号も達成できて凄くうれしい」と喜びを爆発させた。31日の34歳の誕生日を5打点の活躍で前祝いした。

 オリックスの主催試合としては89年6月4日に同球場(当時西京極)でロッテ戦を行って以来、実に26年ぶりで、糸井にとってはプロ野球人生で初めて。6月13日阪神戦(京セラドーム)以来の一発は初回に飛び出した。右越えに1死一塁から先制8号2ランを放ち、通算99本目。そして5回の第3打席で一気に決めた。左翼ポール際に消える特大の9号3ラン。26年前に現役として同球場でプレーした福良監督代行は驚きを隠せず「久しぶりにあんな打球を見た」と目尻を下げた。

 京都の宮津高出身。近大時代も含めて投手としてプレーした懐かしい球場だった。右腕から投げる最速151キロは威力こそあったが、制球難でプロ3年目の06年に野手に。転向から10年目を迎え、「死に物狂いでやってきた」と振り返る。今では球界を代表する打者に成長し、昨季は首位打者のタイトルを獲得。しかし、今季は打撃不振でもがき苦しんできた。

 今月4日には右肘と右足首の故障で出場選手登録を外れたが、20日に再登録された。決して万全の状態ではないが、地元・京都で復活への兆しを見せた。主将のど派手な活躍でチームは今季初の月間勝ち越しが決まり、5位・楽天とは2ゲーム差。31日からは直接対決で、最下位脱出が見えてきた。

 ▽糸井(オリックス)通算100本塁打 30日の日本ハム16回戦(わかさスタジアム京都)の5回に屋宜から今季9号3ランを放って達成。プロ野球275人目。初本塁打は日本ハム時代の08年6月27日のオリックス戦でオルティズから記録。

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