【高校野球100年】ファンが選ぶ甲子園名勝負 ベスト20発表

[ 2015年7月31日 06:08 ]

09年夏の決勝で日本文理を下して優勝も、インタビューで涙を流す中京大中京・堂林

 高校野球、夏の選手権の第1回大会から今年で100年。さまざまな球児たちが数多くの名勝負を演じてきた。スポニチの公式サイト「スポニチアネックス」で募集した「私が選ぶ甲子園名勝負!」で1位となったのは98年夏の準々決勝、横浜―PL学園の一戦だった。

 ▼1位 98年準々決勝 横浜9―7PL学園(377票)

 <選んだ理由>試合終了直後の松坂投手の安どした表情は今でも鮮明に覚えている=40代男性/再試合も見えた延長17回の本塁打と投げきった松坂の力投は、まさに高校野球の最高峰の試合=30代男性/怪物松坂に心技体フル回転させて挑んだPLの姿が忘れられない=30代男性/ここまで松坂を追い込んだチームがPL以外になかった=30代男性/家族みんなテレビの前から離れられなかった。本当にこれぞ死闘だった。この試合を機に高校野球ファンになりました=20代男性

 ▼2位 09年決勝 中京大中京10―9日本文理(328票)

 09年夏の甲子園決勝。日本文理(新潟)は9回2死無走者から球史に残る猛反撃を見せて全国の高校野球ファンに鮮烈な記憶を刻んだ。6点を追う9回の攻撃も2死。中京大中京スタンドは優勝モードに入っていた中で1番・切手が四球と暴投で二塁へ。高橋隼が適時二塁打、武石が適時三塁打を放ち、代打・石塚の左前適時打でついに1点差。なお2死一、三塁。甲子園は異様な雰囲気に包まれていた。しかし若林の痛烈な打球は三直でゲームセット。
 2番打者の高橋隼はその後、明大を経て現在は広告代理店に勤務。「奇跡」と称された名シーンには「諦めさえしなければ何かが起こるのが高校野球。それを実践したのが日本文理であって良かったと思う」と懐かしんだ。(松井いつき)

 <VTR>日本文理は4―10の9回2死無走者から高橋隼、武石の連続適時打など4安打3四死球を集中させて1点差まで詰め寄る。なお2死一、三塁としたが痛烈な三直で試合終了。笑顔の日本文理ナインに対して、優勝した中京大中京・堂林は涙をこぼした。

 <選んだ理由>日本文理の凄い粘りを見てドキドキしました。堂林選手の涙でもらい泣きしました・20代男性/歴史に残る「奇跡の9回」こそ甲子園の名勝負・20代男性

 ▼3位 79年3回戦 箕島4―3星稜(325票)

 <VTR>星稜が3度リードも直後に箕島が追いつく展開。1点リードの16回は2死から星稜の一塁手・加藤が一邪飛を追って足を取られて転倒し、捕球できず。直後に箕島・森川が同点弾。延長18回に上野の左前打でサヨナラ勝ちを収めた。

 <選んだ理由>ドラマでも書けないような試合展開は見ていて涙が出た=50代男性/中3で受験生でしたが、勉強を放り投げて、ひたすら星稜を応援したのを記憶しています=40代男性/ツーアウトから2度もホームランで追いつく。感動的でした=30代男性

 ▼4位 07年決勝 佐賀北5―4広陵(154票)

 <VTR>佐賀北は0―4で迎えた8回1死満塁から押し出し四球で1点。続く副島が決勝戦では大会史上2本目となる左越え満塁弾を放って逆転した。投げては久保が2回途中から2失点。広陵は野村が7回まで1安打に抑えていたが、8回に崩れた。

 <選んだ理由>当時小学生だった自分も見てて感動しました。佐賀北のがばい旋風は本物だと思いました=10代男性/諦めかけていたときの副島君のホームラン。思わず涙が出ました=10代女性

 ▼4位 06年決勝&再試合 早実1―1 4―3駒大苫小牧(154票)

 <VTR>駒大苫小牧・田中、早実・斎藤の壮絶な投げ合いで延長15回引き分け再試合。駒大苫小牧は8回に三木が中越え先制ソロも、早実もその裏に桧垣の左中間二塁打が左翼手の失策を誘って1死三塁から後藤の中犠飛で同点とした。再試合は、早実打線が初、2回に1点ずつを挙げ、6回は白川の左線適時二塁打、7回も後藤が左前適時打と駒大苫小牧・田中を攻略。斎藤が2本塁打で3失点も完投勝利を挙げた。

 <選んだ理由>あれから9年。斎藤投手にも田中投手にも次のドラマがまたありそう。いつかまた対決する時を楽しみにしたい=20代男性/いい試合だった。泣けた=20代男性/生で見られてうれしいと思った伝説の一戦。どちらも優勝させたかった=40代女性/中学生の時に見ていて熱くなった!20代男性

 ▼6位 96年決勝 松山商6―3熊本工(129票)

 <VTR>熊本工は10回1死満塁から右飛でタッチアップした三塁走者が本塁で憤死。松山商の右翼手・矢野のダイレクト返球は「奇跡のバックホーム」と称された。松山商は延長11回1死一、三塁から星加のセーフティースクイズで勝ち越して優勝。

 <選んだ理由>条件が一つでも違っていたら成り立たなかったあのプレーが決勝戦の10回裏と考えると凄い=10代男性/松山商監督の見事な采配。特に外野の守備交代の妙=60代男性

 ▼7位 69年決勝&再試合 松山商0―0 4―2三沢(105票)

 <VTR>第1回大会の秋田中以来54年ぶりに東北勢として決勝に進出した三沢・太田と松山商・井上の投げ合いはともに譲らず。三沢は延長15、16回とともに1死満塁の好機をつくったものの、後続が凡退して得点ならず。残塁は両チーム合計で30を数えるなど無得点のまま決勝では初となる延長18回引き分け再試合となった。再試合は松山商打線が9安打で4点を奪うなど連投の太田を攻略。井上、中村の継投で三沢打線を抑えた。

 <選んだ理由>まさに名勝負!=60代男性/継投でかわす松山商業と、太田の気力の投球の三沢、忘れられない名勝負=60代男性/延長18回があっという間に終わってしまった。本当に高校野球らしさを感じる試合=50代男性/仕事ほったらかし、ラジオにかじりついていた。太田君に勝たせてあげたかった=70代男性

 ▼8位 04年決勝 駒大苫小牧13―10済美(96票)

 <VTR>駒大苫小牧は6回、糸屋の左越え2ランと五十嵐の左前打で9―9に追いつき、7回に佐々木孝の左越え二塁打などで3点を奪って突き放した。2回途中から登板した鈴木が粘りの投球を見せて、北海道に春夏通じて初優勝をもたらした。

 <選んだ理由>打力と並んで圧倒的だった守備力。駒苫の初優勝は衝撃的な出来事だった=40代男性/道産子です。あの優勝は鳥肌が立ちました。名場面ですね=30代男性

 ▼9位 06年準々決勝 智弁和歌山13―12帝京(93票)

 <VTR>両チームで7本塁打が飛び交う打撃戦を智弁和歌山が逆転サヨナラで制した。9回表に8点を奪われて逆転された智弁和歌山は、4点を追って9回無死一、二塁から橋本が3ラン。代打・青石が同点打、最後は押し出し四球でサヨナラ勝ちした。

 <選んだ理由>あきらめない気持ちを学びました=50代女性/超攻撃型の2校がやってのけた期待にたがわぬ9回表裏の超打撃戦。選手、監督の意地と意地のぶつかり合い最高でした=40代男性/テレビの前で絶叫しながら見てました=20代男性

 ▼10位 98年準決勝 横浜7―6明徳義塾(78票)

 <VTR>横浜は0―6の8回に後藤、松坂の適時打などで2点差に。9回は後藤が同点打。なお2死満塁から柴がサヨナラ打を放った。前日準々決勝で250球を投げた横浜・松坂が9回に登板して1回無失点。明徳義塾は寺本、高橋が力尽きた。

 <選んだ理由>野球漫画を見ているみたいな劇的な試合。鳥肌が立った=40代男性/8回6点差からの大逆転はまさに高校野球。球場全体が横浜を応援していたシーンは忘れられない=40代男性

 ▼11位 84年決勝 取手二8―4PL学園(66票)
 9回に追いつかれるも10回中島が意地の決勝3ラン

 ▼12位 98年決勝 横浜3―0京都成章(54票)
 松坂が史上2人目の決勝戦ノーヒットノーラン達成

 ▼13位 73年2回戦 銚子商1―0作新学院(51票)
 江川が延長12回に雨中で押し出し四球サヨナラ負け

 ▼14位 92年2回戦 明徳義塾3―2星稜(42票)
 星稜の4番・松井が5打席連続で敬遠され姿を消す

 ▼15位 83年準決勝 PL学園7―0池田(39票)
 1年生KKコンビが3季連続優勝狙った池田を粉砕
 
 ▼16位 78年決勝 PL学園3―2高知(36票)
 2点を追う9回に奇跡の逆転サヨナラ勝ちで初優勝

 ▼16位 82年準々決勝 池田14―2早実(36票)
 やまびこ打線が5季連続出場の荒木大輔を打ち砕く

 ▼18位 85年決勝 PL学園4―3宇部商(33票)
 清原が2打席連続本塁打。サヨナラで2年ぶり優勝

 ▼18位 13年1回戦 仙台育英11―10浦和学院(33票)
 壮絶な乱打戦の末に、9回仙台育英がサヨナラ勝ち

 ▼20位 12年1回戦 桐光学園7―0今治西(30票)
 2年生左腕の松井裕が、大会新記録となる22奪三振

 ▼20位 94年決勝 佐賀商8―4樟南(30票)
 9回2死、佐賀商の西原が決勝史上初の満塁本塁打

 ≪総数2993票≫今回は集まったアンケート、意見の総数2993票でランキングを決めた。男性2606人、女性387人の投票のうち40代が最も多く全体の35%を占めた。50代が26%、30代が17%で70代以上の方からも多く投票をいただいた。

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