打てずに大暴れしたことも 広島グスマン やっと1号だ逆転打だ

[ 2015年7月31日 05:30 ]

<ヤ・広>逆転の適時打を打ったグスマン(右)は緒方監督とハイタッチ

セ・リーグ 広島5-4ヤクルト

(7月30日 神宮)
 広島がヤクルトの勝利の方程式を粉砕し、4点差をはね返す逆転勝利を挙げた。菊池の右犠飛で1点差に迫った8回、なおも1死一、二塁でグスマンがオンドルセクの外角高めのカットボールを右中間へ。値千金の逆転2点二塁打になった。

 「いい感じで打てた。一番重要なのはチームに勝ちがつくこと。貢献できてとても嬉しいよ」

 来日初のヒーローインタビューで胸を張った。来日初…はまだある。反撃に転じた4回、1死から放った1号アーチだ。「逆方向へいい打球が打てた。打席数が少ない中で本塁打が打て、自信が芽生えたことで(8回の)いい結果につながった」。持ち味の広角打法を発揮した。

 夫人の出産に立ち会うために一時帰国したエルドレッドに代わり、24日に1軍昇格も前日29日まで11打席無安打。28日の初戦では8回に代打で見逃し三振に倒れた後にベンチ裏で大暴れ。緒方監督に制止されたという。「自分に腹が立ち、自己中心的な行動になってしまった。止めてくれた監督に感謝したい。プレーで返したいという気持ちだ」。崖っぷちで見せた見事なアピールだった。 (江尾 卓也)

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月31日のニュース