ソフトB、大隣5失点KO…得意のロッテ相手に5年ぶり黒星

[ 2015年5月14日 05:30 ]

<ロ・ソ>5回、柳田の失策から無死満塁としてしまう大隣

パ・リーグ ソフトバンク2―6ロッテ

(5月13日 QVC)
 まさかの5回KO!ソフトバンク・大隣憲司投手(30)は13日のロッテ戦にスライド先発。4回まで無失点に抑えていたが、5回に柳田の落球から3安打2四球と崩れ、今季ワーストの5失点(自責3)。今季最短5回で降板し、2敗目(4勝)を喫した。ロッテ戦の敗戦は2010年5月以来5年ぶり。貯金4となったチームは15日から首位・西武を迎え撃つ。

 信じられない惨劇が繰り広げられた。まさかの5失点。今季過去6試合の登板ではいずれも6回以上を投げて3失点以下と抜群の安定感を誇っていた大隣は肩を落としてベンチへ引き揚げた。

 5回の1イニングだけで今季ワーストの失点。今季最短の5回70球で降板し、「調子は良かった。あの回だけというか、(悪い)流れを自分からつくってしまった」と唇をかんだ。

 4回まではほぼ完璧だった。初回に先頭の清田に二塁打を許したが、併殺で切り抜け、打者12人で料理。しかし、勝利投手の権利がかかる5回に魔の時が待ち受けていた。

 先頭クルーズの右中間への飛球を柳田が落球。無死二塁から単打と四球で満塁とすると1死後、田村に同点の右前2点適時打を浴びた。再び四球で満塁として清田に勝ち越しの2点二塁打と鈴木に犠飛を許した。2012年9月以来となる1試合5失点を喫した。

 失策から突如崩れたようにも見えたが、左腕は「エラーはつきもの。そういうところで抑えるのが投手の仕事。そこで踏ん張りきれなかった」と責任を背負い込んだ。

 打者一巡目までは直球で追い込んでチェンジアップで仕留める配球だったが、2巡目から変化球を多投。田村に打たれたのも決め球チェンジアップだった。左腕は「落ちは悪くなかった。うまく拾われた。内角勝負もあったと思うけど、自信のある球を打たれた」と潔かった。工藤監督は「あの回だけ配球が変化球、変化球になってしまった。強気に攻めていけたら」と課題を挙げた。

 これまでロッテには10年5月2日(ヤフードーム)に敗れて以来8試合で負けなしの6勝と圧倒的な強さを見せていた。前回登板となった5月4日(ヤフオクドーム)の対戦でも7回3安打2失点で4勝目をマーク。自信を持って敵地・QVCマリンに乗り込んだが、リーグトップタイの5勝目はつかめなかった。

 チームは今季最多の貯金6に届かず、15日からは、首位・西武と本拠地で3連戦。前半戦最初のヤマ場で悪い流れを断ち切りたいところだ。

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