広島・キラ “最長不倒”弾 野村監督「あんな当たりは初めて見た」

[ 2013年9月15日 06:00 ]

<広・巨>3回2死一、三塁、キラが右越えに特大の逆転3ランを放つ

セ・リーグ 広島4―2巨人

(9月14日 マツダ)
 すさまじい衝突音がとどろいた。0―1の3回2死一、三塁。広島の3番キラが、巨人先発・杉内が投じた初球の140キロの直球を完璧に捉えた。

 「手応えはあった。これまでで一番の当たり。どこに飛んだかは見えていたよ」

 弾丸ライナーと化した打球は加速度を増し、右翼パフォーマンスシートの壁面広告を直撃した。特大の140メートル弾。並外れた飛距離は周囲の度肝を抜いた。開場5年目を迎えたマツダスタジアム。右打者が左翼バルコニー席後方の防球ネットを直撃させる「場外弾」は複数出ているが、左打者がパフォーマンスシート壁面に打球を当てるのは開場以来初。「最長不倒弾」に、野村監督も「びっくりした。打たれたのも含めて、あんな当たりは初めて見た」と目を白黒させた。

 途中入団で出場50試合でチームトップの丸に並ぶ14本塁打。シーズンに換算すると40本塁打ペースになる。

 試合前まで3勝12敗2分けと苦手にしていた巨人を倒して今季3度目の4連勝。4位中日とのゲーム差を今季最大タイの3・5ゲーム差に広げた。昨季は3位で迎えた9月に8連敗を喫するなど、6勝17敗1分けでCS進出争いから脱落した。今季は9月に入って7勝3敗で、「打線が投手陣をカバーしている」と野村監督。15日はエース前田健が今季初の中4日で先発する。16年ぶりのAクラス、そして悲願のCS進出へ。勢いを加速させる。

 ▼広島・バリントン(9勝目)直球と変化球をうまく組み合わせて打者のバランスを崩すことができた。

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2013年9月15日のニュース