岩隈 200イニング突破 活躍の裏に元楽天ブラウン監督のサポート

[ 2013年9月15日 06:00 ]

<カージナルス・マリナーズ>先発し、7回を3安打無失点と好投したマリナーズ・岩隈

インターリーグ マリナーズ1―2カージナルス

(9月13日 セントルイス)
 マリナーズの岩隈久志投手(32)が13日(日本時間14日)、カージナルス戦に先発し7回3安打無失点。勝利投手の権利を持って交代したが、救援陣が失点し13勝目を逃した。それでも投球回は今季日本人投手最速で、日本人史上4人目の200イニングを突破。過去に防御率2点台で200イニング以上投げた日本人投手はおらず、現在防御率2・87の右腕が記録に挑む。

 最後まで冷静だった。1―0の7回2死三塁、打席には11年ワールドシリーズMVPのフリース。岩隈は1ボール2ストライクに追い込むと、この日最速94マイル(約151キロ)直球を高めに投じ、空振り三振に仕留めた。

 「ストライク先行で攻められた。自分の投球はできた」

 94球で7回を3安打無失点。今季初対戦で強力打線のカ軍を封じ込めた。1巡目は直球、スライダー、スプリットの配球で抑え、2巡目以降は「うまくカーブを入れた」と120キロ台の遅い変化球を効果的に使った。打者のタイミングを外し、目線を動かすことで直球をさらに生かした。

 白星は逃したが、勲章は手にした。投球回は一流投手の証といえる200イニングに到達。今季の大リーグで6人目だ。楽天時代の2度を含め、自身3度目で自己最長の203回2/3。ローテーションを一度も飛ばさずに届き「目標だった200イニングを達成できた」と納得顔だ。特筆すべきは防御率2・87での到達で、過去に200イニングを超えた日本人投手はいずれも3点台以上。メジャー全体でも年間10人もいない数字だ。

 活躍の裏には10年に楽天で指揮を執り、現ブルージェイズ傘下3Aのマーティ・ブラウン監督のサポートがあった。マ軍のエリク・ウェッジ監督とは03~05年にインディアンスで一緒だった縁から親交が深く、岩隈の起用法について助言を送っていた。元同僚の意見を聞いたウェッジ監督は岩隈の体調に気を配り、特に球数を徹底管理。「彼の動きを注意深く観察した。今年100球を超えたのは7試合だけ。その代わり中4日で投げてもらった」と振り返る。

 今後はあと2試合に登板予定。「(防御率)2点台で終われるように。考えながら、自分の投球ができれば」。節目の記録をクリアした右腕の表情には達成感があった。

 ≪史上4人目≫岩隈がカージナルス戦で7回を投げ、今季通算投球回を203回2/3とした。日本人投手でシーズン200イニングを超えたのは4人目(8度目)。過去7度はいずれも防御率が3点台以上で、岩隈がこのまま2点台でシーズンを終えれば、日本人投手として初となる。また、今季は13日時点で黒田(ヤンキース)が189回2/3、ダルビッシュ(レンジャーズ)が186回2/3を投げ、200イニング到達が濃厚。同一シーズンに複数の投手が200イニングを超えた例はなく、初の快挙に期待が高まる。

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