ロッテ・角中 中犠飛で二塁から一気に生還できたワケ

[ 2013年9月15日 06:00 ]

<西・ロ>7回1死満塁、鈴木の中犠飛で二塁から一気に生還する角中。捕手・星孝

パ・リーグ ロッテ9-6西武

(9月14日 西武D)
 瞬時の好判断だった。5―3の7回1死満塁。鈴木の痛烈な中堅への飛球を、定位置より前で守っていた西武・秋山が懸命に背走しながら好捕した。その瞬間だ。二塁走者・角中は猛然とタッチアップ。ちゅうちょなく三塁も蹴り、三塁走者に続いて一気に生還した。

 「足が速い人なら誰でもできるプレー。普通のプレーだと思う」

 試合の流れを決定づける「2ラン犠飛」を角中は涼しい顔で振り返ったが、誰でもできる簡単なプレーではない。ライナー性の打球でもあり、本来なら二塁走者は二、三塁間のハーフウエーで待ち、捕球、または抜けるのを確認して走るのがセオリーだ。だが角中は捕球前に二塁へ帰塁。タッチアップの体勢を取っていた。

 秋山 あれは僕にとって目いっぱいのプレー。捕らなきゃ3点いかれている。

 角中 外野は前進守備だし、抜けてからでも本塁まで還れる。だからタッチアップでいいかなと思った。

 中継に入った西武の遊撃・鬼崎は一瞬、動きが止まり、慌てて本塁へ返球したが間に合わない。

 角中 (秋山が)後ろを向いて捕ったので、三塁に投げてくることは100%ない。

 鬼崎 アウトにするなら僕がワンステップで投げないと間に合わない。ただ、最初から本塁へ投げようと意識していなかった。

 角中の優れた観察力と瞬時の判断力に、西武・河田外野守備走塁コーチも「角中のスーパープレー。秋山ならちゃんと捕るだろうと準備していた」と脱帽。伊東監督も「いい状況判断でタッチアップした。頭の中で本塁まで還る準備をしていないとできない走塁」と称えた。

 侍ジャパン候補として臨んだ昨年11月16日、キューバとの親善試合(ヤフードーム)で右前二塁打。侍ジャパン入りを決定づけた積極的な走塁は角中のもう一つの武器である。6回に放った決勝ソロ本塁打以上の価値があった。

 ▼ロッテ・鈴木 完全に抜けたと思った打球。でも犠飛で2打点なんて初めて。カクさん(角中)の素晴らしい走塁のおかげです。

 ▼ロッテ・清水外野守備走塁コーチ 一つの塁だけと決めないで全力で走ってきてくれたので回しやすかった。互いに(意思が)合致した。

 ≪犠飛で2打点は18年ぶり≫鈴木(ロ)の中犠飛で三塁走者G・G・佐藤と二塁走者の角中が生還、鈴木に打点2が記録された。犠飛で2打点を挙げたのは、パでは95年4月28日に小久保(ダイエー)が日本ハム戦で右犠飛を打ち、三塁走者のライマーに続き当時37歳の二塁走者・カズ山本も生還して以来になる。

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