2年目ジンクスなんの!牧田10勝目8日にもマジック点灯

[ 2012年9月7日 06:00 ]

<西・ソ>力投する西武先発の牧田

パ・リーグ 西武9-2ソフトバンク

(9月6日 西武D)
 2年目のジンクスなど関係ない。西武・牧田和久投手(27)が6日、ソフトバンク戦に先発。6回2/3を1失点で、抑えから先発に再転向した2年目の今季に節目の10勝目を挙げた。8月は1勝に終わった牧田が、優勝争いの佳境で復活。チームは3位ソフトバンクとの3連戦に勝ち越し、試合のなかった2位日本ハムとのゲーム差を2に広げた。8日にも4年ぶりのリーグ優勝に向けたマジックナンバー「20」が点灯する。

 ベンチに戻った牧田を待っていたのは、渡辺監督からの一喝だった。8点差の7回。山崎に四球を与えて2死一、二塁としたところで降板。指揮官から「こういう試合で投げきれないと駄目だ」と言われた。

 「最少失点で粘ろうと思ったけど、長打を警戒して慎重にいきすぎた。10勝?それは通過点にすぎない」

 満面の笑みとはいかなかったが、やっと大台に乗せた。登板5試合で1勝(2敗)に終わった8月の雪辱をかけ、9月最初のマウンドに登った。3回以外は毎回走者を背負う苦心の投球だったが、腕は振れていた。プロ最多の5四球と珍しく制球を乱したが、力のあるボールで最少失点に抑えた。

 昨季はシーズン途中に抑えに転向して22セーブを挙げ新人王に輝いた。先発再転向に意気込んで臨んだ今季は山あり谷あり。春季キャンプでインフルエンザに倒れ、いきなりつまずいた。それでも先発投手陣の中でただ一人、開幕から現在までローテーションを守っている。その最中にも足がつったり、マメができるなどアクシデントが続発。イニング間にごま塩をなめたり、指先を扇風機で乾かしながら投げたこともあった。夏場の疲労が蓄積された8月は、昨季から継続してきた筋力トレーニングをやめ、ランニングなどで下半身をいじめ抜いた。その成果が、この日は右膝にべったりついた土だった。不調の時は下半身が粘りきれず、体が開き「手投げ」となっていた。下半身が沈みこんだこの日は、本来の球の切れがよみがえった。

 「周囲の声を気にせず、2年目も自分のスタイルを貫いてやれている」。昨季にセ・リーグの新人王に輝いた巨人・沢村より一足先に2桁勝利を達成した。

 渡辺監督も「牧田にはできれば完投してほしかったけれど、ナイスピッチング。2つ取れたのは大きいね」。チームは8日にも優勝へのマジックナンバー「20」が点灯する。「勝って頂点を獲る」。そう言った牧田に歓喜の瞬間は近づいている。

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