藤浪 気迫の連投で完投!バットで言いがかりの韓国黙らせた

[ 2012年9月7日 06:00 ]

<韓国・日本>7回2死満塁のピンチを切り抜け、グラブを叩く藤浪

18U世界野球選手権2次ラウンド第2戦 日本4-2韓国

(9月6日 ソウル)
 面目躍如の連投で勝った。日本は2次ラウンドの第2戦で地元の韓国と対戦し、4―2で勝利。前日のコロンビア戦に続いて先発した大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(3年)は2失点完投勝利を挙げ、決勝進出に望みをつないだ。2次ラウンドは1次ラウンドの対戦結果を持ち越すため、日本の通算成績は2勝2敗。7日の第3戦で日本が米国に勝ち、台湾がコロンビアを下した場合、日本の決勝進出が決まる。

 魂を込めた127球。藤浪は最後までマウンドを降りなかった。決勝進出へ負けられない試合。しかも相手は宿敵・韓国。連投で2失点完投し、2日で計227球を投げきったエースは笑顔でナインと勝利の喜びを分かち合った。

 「日韓戦というのもありましたけど、決勝に残れるか負けられない試合だった。何とか粘って少ない点数に抑えられた。疲れは全然なかった」。開催国相手。三塁側の内野席は韓国応援団でぎっしり埋まり、1プレーごとに大きな歓声と拍手が湧き起こる。攻撃時にはスピーカー、マイク、笛を使用した大音量がこだまする。完全に「アウェー状態」のマウンド。それでも藤浪は「投げている時は何も耳に入らない」と集中していた。

 5日のコロンビア戦で5回3失点降板。試合に敗れ、日本は崖っ縁に立たされた。前夜のミーティング。藤浪は小倉全由監督から「あしたも頼む」と言われ「行けます」と即答した。「自分は連投の方が状態がいい」と話すように、そのボールは力強く鋭かった。

 スライダーでカウントを整え、常時140キロ台後半をマークする直球で勝負。カーブ、フォークなども織り交ぜ、打者に的を絞らせない。韓国の先発野手は全員、8月20日に行われた韓国プロ野球のドラフトで指名を受けており、3番のカンサンホはLGから1位指名を受けている逸材。そんな「プロ軍団」相手に藤浪は6回まで無失点に抑えた。7回に失策が絡んで2点を失ったが、この日最速の151キロを計測してピンチを切り抜けた。

 因縁の一戦でもあった。4日の日本―チェコを視察した韓国・李正勲(イジョンフン)監督が「日本が圧縮バットを使用している」と発言。地元メディアが日本の圧縮バット使用疑惑を報じ物議をかもした。日韓戦を前にした心理戦。国際大会の厳しい試練を受け、余計に負けられない気持ちが強くなった。

 これで2勝2敗。7日の米国戦も勝ち、台湾がコロンビアに勝てば決勝進出が決まる。小倉監督は藤浪の登板について「抑えに回るか。本人と話をしたい」とし、ストッパーでの3連投を示唆。藤浪も「行けと言われれば行きます」と答えた。日の丸のエースは優勝を勝ち取るために投げ続ける。

 ▽圧縮バット発言 韓国代表の李正勲監督が4日の日本―チェコ戦を観戦後に、韓国メディアに対して「日本が圧縮バットを使用している」と発言。翌5日の地元紙にも「ハンマーでバットを割ってみる」などという同監督の過激な発言が紹介された。日本高野連サイドが5日に国際野球連盟(IBAF)と大韓野球協会(KBA)側に発言に至った経緯の説明を求める一方、両協会はともに日本のバットに「不正はなし」と判断した。

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