和田阪神バッサリ!中村GM「打順編成が理にかなっていない」

[ 2012年9月7日 11:14 ]

厳しい表情で就任の決意を語る阪神・中村GM

 阪神の中村勝広取締役ゼネラルマネジャー(GM=63)が、低迷するチームをバッサリ斬った。球団で初めて誕生したGMは6日、兵庫県西宮市の球団事務所で就任会見。「打順編成が理にかなっていない」「真の4番バッターが不在」などと、早々と優勝を逃すに至った原因をえぐり出した。ストレートな指摘が、自らが取り組むチーム再建へのみなぎる闘志を感じさせた。

 重責をかみしめるように、ゆっくりと言葉を紡いでいった。「身の引き締まる思い」という言葉で始まった中村取締役GMの所信表明。低迷猛虎と、首位を独走する巨人など他チームとの現状での差を問われると、率直な思いを隠さなかった。

 「一番感じるのは機動力。あと、真の4番バッターも不在かなという感じは受ける。うまいこと打順というのはできていて、それぞれに持ち場、役割はあるけれど、そういう意味では阪神の打順編成は理にかなっていないのではないか」

 機動力については、得点力不足を招いた最大要因と見た。一つ先の塁を奪う技術のつたなさは、勝敗を大きく分けてきた。ためた走者を還す主軸も、大きすぎる懸案材料だ。「不在」と断じた、真の4番と呼べる存在。「そういう存在を見いだせないと優勝争いに加われないのは、紛れもない事実。チームがどう変ぼうするか(の鍵)」と指摘した。金本を筆頭に、過去の栄光を担った中心打者は高齢化。「まさに過渡期」と言い切った。

 現在、4番には育成の意味も込めて新井良が座る。奮闘する背番号32も候補に、次代の主砲を早期確立したい。光明となり得る男は「チームに存在しているかもしれないし」とし、7日は1軍の名古屋遠征ではなく鳴尾浜での2軍チェックを選んだ。視線が送られるのは中谷、森田あたりか。ドラフトでダイヤの原石を獲得するのもGMの責務になる。

 「理にかなわない」とした打順編成は、戦力不足の証左だ。チーム強化のベースは「ファームの充実、自前で選手を育てる」ことに置く。ただ、他球団からのFA(フリーエージェント)選手獲得の可能性も「戦略として持ち合わせなければならない。ピンポイント、という条件付きで」と否定しなかった。

 95年7月の監督辞任以来となる阪神復帰。ライバルであるべき巨人との大差を受け「この屈辱は必ずや、みんなの力を合わせて晴らすんだという気持ち」と話した。希望と責任感を胸に、全力で猛虎再建に立ち向かう。

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