バレ復活の150メートル場外弾 3位広島にゲーム差0

[ 2012年9月7日 06:00 ]

<D・ヤ>7回2死三塁バレンティンは2ランを打つ

セ・リーグ ヤクルト3-1DeNA

(9月6日 横浜)
 横浜公園の芝生で白球を拾った球場関係者は、カクテルライトに照らされた横浜スタジアムを見上げて思った。「ここまでボールって飛ぶのか」。飛距離150メートル。ヤクルト・バレンティンの復活弾は衝撃的だった。

 「今季一番の当たりと言っても過言ではないね。うれしいという言葉以外に見つからないよ」。1―1の7回2死三塁。高崎の投じた140キロの真ん中の直球を振り抜く。フルスイングから放たれた打球は降りしきる雨を切り裂き、左翼場外へと消えていった。

 燃えた。初球の直球が首筋の辺りをえぐり、大きく体をのけぞらせた。「故意ではないのは分かっている。でも、いい球が来たら強く打ってやろうと思った」。怒りをバットにぶつけた。

 8月2日に右臀(でん)部肉離れで出場選手登録を外れ、今月4日のDeNA戦(横浜)で復帰したが、2試合は無安打。それでも4日の打撃練習では打球がバックスクリーンの「COCA COLA」の電飾広告に直撃。煙が上がり球場関係者が大慌てした。誰もがバレンティンが戻ってきたことを実感した。爆発の「予兆」。2軍調整中は「チームも不調でイライラがたまっていた」と打ち明けたが、そのフラストレーションをはき出すように、この日は初回の二塁打を皮切りに4打数4安打と打ちまくった。

 今季は2度の2軍落ちで、規定打席には大きく足りていない。規定打席に届かず、本塁打王となる可能性も出てきた。チームは2連勝でCS進出を争う広島とのゲーム差はなしで、勝率でわずか3毛差。「チームを助けられるプレーをしていきたい」と誓う助っ人。まさに破格の「飛び道具」だ。

 ▼ヤクルト・小川監督(バレンティンに)存在感はかなり大きい。

 ▼ヤクルト・八木(プロ初勝利はお預けも5回まで無安打)投げるからには勝ちたかったが、チームが勝って凄くよかった。

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