ハマスタ騒然!打席から救急車搬送…会沢、顔面死球

[ 2012年8月3日 06:00 ]

<D・広>グラウンドから救急車で病院へ搬送される広島・会沢

セ・リーグ 広島2-5DeNA

(8月2日 横浜)
 広島・会沢翼捕手(24)が2日、横浜スタジアムで行われたDeNA15回戦の9回に代打で出場した際に、山口俊投手(25)の投球を顔面に受け、そのまま救急車で横浜市内の病院に搬送された。試合は12分間中断され、同球場は一時騒然とした雰囲気に包まれた。その後、鼻骨骨折と診断され、緊急手術。ただ、入院もせず、3日に広島市内の病院で再診を受ける。
【試合結果】

 午後9時28分、救急車がグラウンドに入ってきた。本塁付近で倒れ込んでいる会沢はピクリとも動かない。スタンドでは手を合わせて泣きだすファンの姿も。左翼席の広島ファンだけでなく、DeNAファンも一緒になって「頑張れ、頑張れ、翼!ファイト、ファイト、翼」と悲痛なコールが続いた。

 1―5の9回1死一、二塁。会沢は代打で登場した。フルカウントからの6球目。山口が投じた148キロの直球が顔面付近を襲った。前のめりに倒れると、足をばたつかせて悶(もん)絶。ヘルメットのつばの部分がひび割れ、顔面から流血が確認された。

 幸いにも意識はあり、ベンチを飛び出したDeNA・中畑監督が声を掛けると目を見開き「大丈夫です」と答えたという。それでも広島の石井雅也チーフトレーナーが用意された担架での搬送は危険と判断し、救急車が呼ばれた。

 【過去の死球大ケガ】

 ▽田淵幸一(阪神)70年8月26日の広島戦(甲子園)の3回、外木場の内角シュートを左側頭部に受けこん倒。左耳からは血が流れた。頭蓋骨に異常はなく、血は「一部裂傷した左耳鼓膜からの出血」と診断されたが、復帰した翌年以降、難聴や方向感覚の違和感に悩んだ。球界はこれを機に耳あてヘルメットの着用を義務づけた。

 ▽マニエル(近鉄)79年6月9日のロッテ戦(日生)で八木沢の投球を顎に受け右下顎粉砕骨折。復帰後はアメリカンフットボールのガードが顎についた特注ヘルメットを着用した。

 ▽村田真一(巨人)99年4月9日の横浜戦(横浜)の3回、斎藤から左頬に死球を受け、救急車で横浜市内の病院に運ばれた。エックス線検査の結果、脳や目に異常は見られなかったが「左頬骨骨折で全治5~6週間」と診断され、頬の整復手術を受けた。

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