由伸 高額契約金騒動の中2安打!開幕スタメンへ迷いなし

[ 2012年3月18日 06:00 ]

<西・巨>5回、先制打を放った高橋由はナインと笑顔でハイタッチ

オープン戦 巨人4-1西武

(3月17日 西武D)
 朝日新聞による高額契約金報道で騒動の渦中にいる巨人は17日、西武とのオープン戦(西武ドーム)に4―1で快勝。朝日に「最高標準額」を超える契約を結んでいたと報じられた高橋由伸外野手(36)が、決勝の2点二塁打を含む2打数2二塁打と大活躍した。「雑音」に動じない堂々たるプレーを、グラウンド上で表現。右翼の開幕レギュラーへ、天才の歩みによどみはない。
【試合結果】

 右へ、左へ。天才とも呼ばれる男が、らしさ全開に打ち分けた。3回に右翼線へ二塁打を放ち、迎えた5回1死一、二塁。高橋由は140キロの外角速球に逆らわず、左中間を真っ二つに破った。先制の2点適時二塁打。西武のエース・涌井から2本の長打を並べた。

 「ちょくちょくヒットが出始めたのでいいかなと思います。精神的にも楽になる。内容よりも今は感覚の方が大事だから」。これでオープン戦打率は・296と3割目前へ浮上した。この2点で主導権を奪い、9回に2得点でダメ押し。朝日報道の騒動が勃発した15日中日戦(浜松)では散発4安打1得点と元気なく敗れた。だが、この日は高額契約金報道にさらされたベテランがバットでチームを引っ張った。

 報道が出た直後に原監督は「開幕へ向けしっかりチームをつくってスタートする。この1点しか頭にありません」とコメントした。その最後のピースが高橋由だ。野手の8つの守備位置で、唯一未確定なのが右翼。実績で高橋由が勝るが、6年目の隠善が必死のアピールで猛追している。「右翼次第で全体の打順も変わってくる」と岡崎ヘッドコーチ。開幕まで残り2週間。最後の椅子をがっちり確保すべく天才がさらにギアを上げる。

 ▼巨人・原監督(2二塁打2打点の高橋由について)勝負強さもあり、安定したところでやってくれてますね。

 ▽朝日新聞の報道 「巨人、6選手に高額契約金」の見出しで、15日付の1面トップで報道。同社が入手した巨人の内部資料と複数の関係者証言を基に、97~04年度に入団した6選手について、最高標準額1億5000万円(出来高払い5000万円含む)を超過する契約金額で計36億円だったとした。最高額は阿部の10億円で、野間口は7億円、高橋由は6億5000万円、上原、二岡は各5億円、内海は2億5000万円としている。また、退団時の功労金で上原に1億2000万円、二岡に7000万円と別の出来高3000万円を支払う契約になっていたという。

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