藤岡　３代目サンデー男襲名！４・１デビューへ

室内練習場で軽くキャッチボールするロッテの藤岡

　ロッテのドラフト１位・藤岡貴裕投手（２２）が開幕３戦目の４月１日楽天戦（Ｋスタ宮城）で先発デビューすることが１７日、決定的となった。首脳陣は黄金ルーキーの今後の登板日を日曜日に固定。開幕した後も中６日で日曜日に登板させる方針を固めており「サンデー貴裕」として大きな話題を集めそうだ。

　ルーキー左腕の登板日は動かさない。この日の日本ハム戦（ＱＶＣマリン）が雨天中止となると、西村監督は１８日の巨人戦（同）に登板予定だった藤岡について「あしたは（報道陣の）皆さん、鎌ケ谷にも行かれた方がいいですよ」と話し、同日に行われるイースタン・リーグ、日本ハム戦（鎌ケ谷）で先発させることを明かした。

　西村監督は藤岡を成瀬、唐川に続く先発の軸として期待している。当初１８日の巨人戦は唐川が先発し、藤岡を２番手で予定。だが、この日先発予定だった開幕投手が確実な成瀬をスライド登板させると、藤岡の登板機会はなくなる。そこで２軍戦で先発させることを決断した。つまり日曜日の登板にこだわったからだ。

　開幕から成瀬、唐川、藤岡の順番で常に中６日で回す青写真が描かれている。藤岡は２５日日本ハム戦（ＱＶＣマリン）が開幕前最終登板。自動的に４月１日の楽天戦がプロ初先発となり、本拠地開幕３連戦の同８日、日本ハム戦にも先発できる。雨天順延などがなければ「サンデー貴裕」として常に日曜日に先発。注目ルーキーだけに集客力も期待できる。

　藤岡は「（２軍の）開幕投手ですね。全球種投げたり、いろいろ試しながらやりたい」とシーズンを見据えた。最下位に終わった昨季からの巻き返しに向け、「サンデー貴裕」が開幕ダッシュを後押しする。

　【ロッテのサンデー男】

　◇村田兆治　８５年に右肘の故障から復帰し、開幕から８完投を含む１１試合１１連勝。同年は患部の負担を考慮して登板間隔を中６日とし、１１連勝のうち日曜日の登板で８勝をマークした。「サンデー兆治」の愛称で親しまれ、１７勝５敗の好成績でカムバック賞を受賞した。

　◇小野晋吾　００年４月２３日のオリックス戦（仙台）から７月９日の日本ハム戦（千葉マリン）まで１２試合連続で日曜日に登板して９連勝。大先輩の村田兆治にちなんだ「サンデー晋吾」の愛称で大きな注目を集めた。同年１３勝５敗で最高勝率を獲得した。