憲伸 投球に円熟味!開幕第2戦先発にゴーサインだ

[ 2012年3月18日 06:00 ]

<広・中>4回2安打1失点と好投した川上

オープン戦 中日5-3広島

(3月17日 マツダ)
 帰ってきたエースが開幕ローテーション入りを確定させた。中日の川上憲伸投手(36=ブレーブス)が17日、オープン戦3度目の先発となった広島戦(マツダ)で4回2安1失点の快投。31日の同じ広島との開幕第2戦(ナゴヤドーム)での先発が濃厚となった。初戦に吉見、第3戦には山本昌が先発予定で、実績抜群の3本柱でリーグ3連覇へ向けロケットスタートを狙う。

 “最多勝トリオ”で開幕ダッシュだ。オープン戦3度目の先発となった元エースが、4回を2安打1失点。安定感抜群の内容で開幕ローテ入りに当確ランプをともし、順調なら31日の開幕第2戦の登板が濃厚となった。開幕戦に吉見、第3戦に山本昌が先発することも、この日までに内定。全員が最多勝のタイトル獲得経験がある強力な3本柱で開幕3連勝を狙う。

 安定感のある投球を見せた川上は「まだ反省点はあるけど、4イニングを投げられて安心している。自分も開幕ローテで投げたいと思っているし、周りの人からも“川上が帰ってきて良かった”と思われるようにやっていきたい」と振り返った。

 全盛期の球威こそ戻っていないが、低めへの制球力は相変わらず。ストライク先行のテンポのいい投球で、4回先頭のニックのソロによる1失点に抑えた。3度のオープン戦登板で合計9イニングを4安打2失点。昨季、右肩痛でメジャー登板なしに終わった不安を完全に払しょくした。

 高木監督は「順調に投げるごとに良くなってきているんじゃない」とニヤリ。開幕第2戦での先発にゴーサインだ。当初は大ベテランにハッパをかけるため山本昌を開幕投手に“指名”していたが、昨季の実績を配慮して吉見に大役を任せた。ベテラン左腕は第3戦に回る。3人合計で379勝、山本昌が3回、川上と吉見が2回ずつ最多勝を獲得している超豪華な3枚で“表ローテ”を結成することになった。

 初めて投げ合った広島のエース・前田健については「スローカーブを使ったり、投球の幅を広げようといろいろ考えて投げていたみたい」と感想を口にした川上。開幕戦での直接対決はなくなったが、若きライバルの前で貫禄を見せつけ、4年ぶりの日本でのシーズンインへ態勢は整った。

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2012年3月18日のニュース