「GM中心」譲らず…高田新GM残りの組閣も自らの手で

[ 2011年12月6日 06:00 ]

就任会見で新監督候補との交渉断念を語る高田新GM

 開始5分。就任会見で発した高田新GMの言葉で、会見場に衝撃が走った。「一言で言えば監督とGMの信頼関係が築けなかった。交渉を断念する、そう監督候補に話しました」。監督を要請していた工藤氏との交渉決裂を明らかにした。

 DeNAの意向もあり、高田GMは工藤氏に監督候補を一本化したが、コーチ人事や補強をめぐって意見の相違が浮き彫りとなった。「こんなことは予想できなかった。監督とGMがスタート地点から意見が違う。不幸なこと」。高田氏が貫いたのは「GM職」に対する信念だった。

 「GMを中心にスタートしたチームですから。従来のチームと違ってね。GMを中心にやりましょうということ」。交渉の中で人事、戦力補強などチーム編成の権限をめぐって工藤氏との間に生じた溝を解消することはできなかった。

 高田GMが信念を貫くことは驚きではない。日本ハム監督時代には、大みそかに全選手、スタッフが故大社義規オーナー邸に集結する慰労会をただ一人欠席し続けた。翌年から日本ハムGM就任が決定していた04年秋の千葉・鴨川キャンプでは、当時の首脳陣らによる画一化された打撃に対し「個々に合った打撃がある」と小1時間も議論。主張を曲げなかった。

 すでに1軍コーチ陣は、GM主導でヘッドコーチに山下大輔元横浜監督(59)、外野守備走塁コーチに元巨人の二宮至氏(58)らを招へいすることが固まっている。新たに掲げた監督像は「元気はつらつな人。若くなくても気持ちが若い人はいる。40、50代でもね。オーナーには任されている」。DeNAが希望した「若くて、語れる人」にもこだわらない。今後は信頼関係が築ける新監督を含めて、残りの組閣を早急に進めていく。 

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