松井アスレチックス退団濃厚 ア軍GM「若いチームに」

[ 2011年12月6日 06:00 ]

アスレチックスからの退団が確実となった松井

 アスレチックスからFAとなった松井秀喜外野手(37)が、ア軍から再契約のオファーを提示されることなく、ア軍を退団することが濃厚となった。ウインターミーティング開催を直前に控えた4日(日本時間5日)、ア軍のビリー・ビーンGM(49)が、カリフォルニア州オークランドから同州サンノゼへの本拠地移転問題を見据え、若手選手中心のチーム編成に転換する方針に言及。同時に、松井の再獲得に関しても、消極的な姿勢を示した。

 映画「マネーボール」でもおなじみの格好。ビーンGMは、翌日から開催されるウインターミーティングの会場ロビーで、トレーニングウエア姿で、松井らFA選手について言及した。

 「現時点で何もない。FA選手を積極的に追わないポリシーは変わらない。今後もオファーを全く出さないかもしれない。(FA補強に頼らない)若いチームに切り替えないといけないかもしれない」

 FA選手の獲得について極めて消極的な姿勢を示した上で、松井についても「(代理人の)テレム氏とは常に話してはいるが、(再契約の)オファーはしていない」と明言した。

 この背景にあるのが、3年後の2014年の実現を目指し、大リーグ機構の裁定を待ち続けているサンノゼへの本拠地移転問題。激しい反対運動に遭うなど進展がままならないばかりか、資金面の確保のメドも立たない状況だ。さらに、一番大きいのは移転を機に若返りを図ろうとするチーム事情だ。今オフ、ア軍は松井を含め4人の外野手がFA。しかし、ビーンGMは「外野手は必要」としながらも「マイナーから上げるかもしれない」。移転元年まではチームの「充電期間」と位置づけ、無理な補強はせず、若手にチャンスを与え実戦で力を付けさせる。そんな来季以降の戦いを描く中で、松井は事実上の「構想外」となっている。

 換言すれば、松井の移籍は確実となるが、打率・251、12本塁打、72打点という今季の成績が、他球団の評価を厳しくしている。オリオールズ、レイズなどが獲得に興味を示しているものの、補強リストにおける優先順位は高くない。ある大リーグ関係者は「来季は代打兼外野手で、年俸は100万ドル(約7800万円)から150万ドル(約1億1700万円)程度になるのでは」と予想する。また、控えに回る際には「(DH制がなく)代打の起用が多いナ・リーグの方がいい」とも指摘した。3年連続でFAとなった松井に、過去2年よりもはるかに厳しい現実が待ち受けており、メジャー10年目となる来季に向け、野球人生最大の岐路、危機に立たされることになる。

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