【センバツ】薄氷勝利の大阪桐蔭・西谷監督「勉強というか反省のゲーム」好投手・森岡に大苦戦

[ 2023年3月28日 10:27 ]

第95回選抜高校野球大会3回戦   大阪桐蔭1-0能代松陽 ( 2023年3月28日    甲子園 )

<第95回選抜高校野球大会 大阪桐蔭・能代松陽>1回、大阪桐蔭・西谷監督が先発の南恒(中央・10)を出迎える(撮影・岸 良祐)
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 史上初の2度目のセンバツ連覇を目指す大阪桐蔭が能代松陽に競り勝ち、8強に駒を進めた。

 打線が相手先発・森岡に苦戦し5回まで無安打。6回も小川大地(3年)が左前打で初安打を放ったものの後続が併殺打に倒れるなどゼロ行進が続いた。それでも7回、先頭・南川幸輝(3年)が右越え三塁打を放つと、1死三塁で村本勇海(3年)が1ボール2ストライクからスクイズを決め、先取点を奪取。この1点を先発・南恒誠(3年)、2番手・前田悠伍(3年)のリレーで守り抜き、1-0で逃げ切った。

 試合後、西谷浩一監督は「森岡くんという良い投手ということでじっくりと準備してきたつもりでしたけど、なかなか攻略できない苦しいゲームになりました」と汗を拭った。

 5回まで両チーム無安打と息詰まる投手戦になり「打ててないというか、自分たちが攻撃できてないと考える方法と、もう一つはこちらの(先発)南もしっかり投げているんだと。だから五分五分のゲームなので、辛抱の試合で“最悪の最悪、9回裏まで持っていっていいんだぞ”って話はしました」と最終回の勝負も覚悟していたと振り返った。

 その中で、7回、先頭・南川の三塁打でつくったチャンスから村本がスクイズに成功。「厳しいカウントなりましたけど、あのカウントなら真っ直ぐが来る確率が高いかなと思いまして、厳しいですけど村本ならやってくれると思いました」と緊迫した場面できっちり成功させた背番号4を称えた。

 相手先発・森岡については「変化球も良い投手でしたけど、前半、真っすぐもしっかり放ってこられて、攻めの投球をされて捕手・柴田くんの配球も良かった。でも、こういう投手を打っていかないと甲子園では勝ち続けられませんので、勉強というか、反省のゲームになったと思います」とした。

 南恒から前田への継投については「南はまったく悪くなく走者も打ち取ったボールでした。走者背負ってからやっぱり前田の方が相手が嫌がると思いました」と説明した。

 初戦、この日の試合ともに接戦での勝利に「もちろん、もっともっと打ってですね、楽な試合をしたいんですけどまだまだ力が足りませんので粘って粘って粘り抜くと。そういう野球をしようと始まりから言ってますので、そういう意味ではそういうゲームになったかもしれませんが明日に向けてしっかり準備したい」と気を引き締めた。

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