侍・栗山監督 源田骨折で代役候補に挙げた意外な選手たち「とにかく準備だけはしてくれって」

[ 2023年3月28日 17:29 ]

韓国戦で負傷後、右手にテーピングを施してノックを受ける源田
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンを3大会ぶり3度目の優勝に導いた栗山英樹監督(61)が、28日放送のフジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)のインタビューに答え、源田壮亮内野手(30)の骨折をめぐる舞台裏を明かした。

 正遊撃手として出場した源田は、1次ラウンド第2戦の韓国戦で、二塁走者でけん制を受けて帰塁した際に右手小指を骨折した。その後2試合は中野拓夢が代役を務めた。

 栗山監督は、その時のドタバタぶりを「源田選手がケガをして、“中野、頼む!”って。一瞬いろいろ考えるんですよ。源ちゃんがダメだったら、誰かを呼ばなきゃいけない中で、呼んだ方がいいのか、今いる選手たちで何とかフォローした方がいいのか、いろいろ考えるじゃないですか?」と振り返った。

 さらに不測の事態に備え、意外な選手たちにも声掛けしたという。「ほとんどショートとかやっていない牧原(大成)選手とか、周東(佑京)選手とかにまで、“頼むな?”って。“こういう状況だから頼むぞ。とにかく準備だけはしてくれ”って。“使ってエラーしたら俺のせいだから”と(2人には)言うんですよ」。本来は外野の選手にまで準備をお願いしたといい、「結構みんなビリビリにしびれてやってて。中野選手もしびれているのが分かったんです」と緊迫した雰囲気になったという。

 源田はその後、準々決勝イタリア戦で先発に復帰。ケガを感じさせない安定した守備で優勝に貢献した。大会中は起用チャンスの少ない選手について、「プライドを傷つける可能性がある」という理由で、あえてフォローは入れなかったという栗山監督。しかし、この件については「源ちゃんの魂で勝負すべきだと思ったから、スタメンに戻すじゃないですか?そうしたら、中野たちも“何だよ”って思う可能性もあるわけじゃないですか?そこはフォローします。これはいろいろ思うかもしれないけど、“勝つために、ごめんな”って。そこはちゃんと話をしていきます」と、しっかりフォローしたことを明かしていた。

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