侍・栗山監督「呼んでいいのだろうか…」ヌートバー招集の迷い消した決め手 心つかまれた「“J”の帽子」

[ 2023年3月28日 22:45 ]

優勝しヌートバーファミリーと話す栗山監督(撮影・会津 智海)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、09年第2回大会以来14年ぶりに世界一に輝いた侍ジャパン栗山英樹監督(61)が26日深夜放送のNHK「今夜も生でさだまさしスペシャル~WMC50(ワイワイまさしクラシック50)~」(深夜0・20)に生出演。ラーズ・ヌートバー(25=カージナルス)招集の決め手を語った。

 現役時代から30年以上の親交があり「まっさん」「栗山」と呼ぶ合う、さだとの“約束の出演”とあって、栗山監督は冒頭から笑顔が絶えずリラックスした表情。

 14年ぶり世界一の原動力の一つとなったヌートバーの存在。献身的で真面目な侍魂と陽気で太陽のような笑顔に「ペッパーミル」という結束力の象徴を日本にもたらしたメジャーリーガー。ヤクルトファンのさだは「日本のセンターラインには塩見もいる」と、当初は栗山監督のヌートバー招集に対して懐疑的な見方をしていたと素直な思いを打ち明けた。

 「日本代表チームに外国でやっている人を呼んでいいのだろうか。正直凄く迷った」。複数人の外国人の候補がいる中で、何が決定的な決め手だったのか。栗山監督は初めてオンライン面談をした際「冒頭、いきなり“J”の帽子をかぶってニッコリと現れて」とつかみで心を奪われたことを回想。「凄いいいやつ」「めっちゃいいやつだな」と感じたと笑った。“J”の帽子とは、楽天・田中将大や元日本ハムの斎藤佑樹氏が高校日本代表として米国を訪れた際の交流で、ヌートバーに日本の“お兄さん”から贈られたもの。

 さだは、本大会初戦の中国戦と2戦目の韓国戦でスーパーキャッチを連発したヌートバーを見て「ホッとした」と笑い、「たっちゃんTシャツ」を全員で着てジャパンに迎え入れた今回のチームを絶賛していた。

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