【スポニチ評論家座談会～大阪セ編（2）】期待大きい阪神ドラ1・森下の打順は3番？6番？意見分かれる

阪神・森下
Photo By スポニチ

　（1）から続く

　――打順は1番近本、2番中野…。では3番からどう並べるのがいい？森下は？ノイジーは？

　関本　いろいろな考え方があると思うのですが、ボクは6番より3番の方が楽な気持ちで打てると思います。後ろに強打者が控えてくれている方が楽。6番だと自分が打つしかない状況が多くなると思うのですが、どうですか？

　矢野　う～ん、3番て、やっぱり4番と一緒でチームの顔的なところでプレッシャーがあるような気がするけど…。自分が打線を組むなら森下は6番かなあ。

　野村　考え方ですよね。プレッシャーがあってもその選手でいくんだと決めれば3番でいいし、悪ければ3番から外せばいいし。どちらがいいかは決められないけど、3番が新人選手だと1、2番が塁に出たら動きやすいというのはありますよね。矢野さんの言うように、チームの顔的な選手が3番だと遠慮というか動かしづらい気はします。それより、今の子はプレッシャーとか感じてるのかなあというのも思います（笑い）。

　広澤　まだプロで1本もヒットを打っていない、1打点も挙げていない新人選手が3番ていうのもどうなんだろう、という考え方もある。打順には、確かにいろいろな考え方があると思う。

　佐々岡　昨年、阪神と戦って、一発という意味では佐藤輝の前に走者はためたくなかったですね。

　広澤　5番に下がった佐藤輝のモチベーションはどうなんだろう。キツいことも言われているようだけど、今の子なんで右から左に流せるならいいんだけど、受け止めてしまうと…。先日、たまたま見た佐藤輝は落ち込んでるように見えた（笑い）。大山と佐藤輝はどっちが4番でも5番でもいいと思う。

　亀山　守備位置では、佐藤輝の三塁固定はチームの方針ですからいい。でも、もっとうまいイメージがあったので、軽率なのか微妙に見えました。

　広澤　ちょうど私が落ち込んでいるように見えたときもその頃だったのかも（笑い）。

　亀山　ふわーっとしたままプレーしているように見えた。もっとうまいはずですよね。

　矢野　ハンドリングはいいんですけど、もう少し足が動けたらとは思います。広澤さん、彼の性格から、あまり落ち込んではいないとは思います（笑い）。

　一同（笑い）。

　矢野　でも意外かもしれませんが、佐藤輝はいろいろ考え、打席の中でも細かいところまで研究するのも好きなんですよ。周りからはそう見えないだけで（笑い）。

　広澤　足が動く話が出たけど、中野の1歩目のスタートはもの凄い速い。WBCで源田よりも1歩目は速かった。あの選手をセカンドにするのはどうなんだろう？肩はあまり強くはないけど、中野はとんでもないショートに育つんじゃないかなとも思ってるのだけど。

　矢野　肩が強くはない分、足で捕りにいける。昨年のセ・リーグで一番深く守っていたのは中野でした。小幡は肩が強い分、受けて捕る。

　野村　広島の菊池もショートという話があったけど、肩が強いから二塁となった。6―4―3の併殺打の時は二塁手の肩が強いかどうかで全然ちがう。足が動けるならショートはできるし、足で捕りにいけるショートは見栄えもいいんですよね。でも監督の中でいろいろな考えがあってセカンドにするのでしょうから。

　（3）に続く