初出場・岡本和が使っていたファーストミットは10年ぶり2度目のWBCだった レジェンドが明かす

[ 2023年3月28日 16:44 ]

岡本和
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 中日、巨人で内野手として活躍し、巨人や侍ジャパンでコーチを務めた経験もある井端弘和氏(47)が25日に放送されたBS日テレ「プロ野球開幕直前!どっちの解説SHOW」(後7・00)に出演。侍ジャパンが14年ぶり世界一に輝いた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の舞台裏にあった“秘話”を明かした。

 井端氏と前巨人監督の高橋由伸氏(47)、オリックスに在籍していた昨季限りで現役を引退した元阪神投手の能見篤史氏(43)というレジェンド3人が開幕直前となった今季のプロ野球を徹底解説した同番組。そのなかで巨人・岡本和真内野手(26)について話が及んだ時だった。巨人では三塁を守っている岡本和だが、WBCでは主に一塁手としてプレー。その岡本和が今大会で使っていたファーストミットが、2013年の第3回WBCで井端氏が使用していたものだったことが明かされた。

 中日の名遊撃手として鳴らしていた井端氏はWBC翌年の14年に巨人へ移籍。「僕が10年前に出た時につくったグローブで。もう2度と使うことはないだろうなと思ってジャイアンツに移籍してきたら、ちょうど(14年ドラフト1位で巨人に入団した)岡本選手が出始めて。最初ファーストで。で、ファーストミットがいいのがないって言ったんで、オレ使ってないのがあったからこれ…って言ったらちょうど合ってたみたいで。そうしたら(今回)試合で使っていたので。(あのミットは)10年ぶりに出たなWBC…って」と笑いを誘いつつ“秘話”を語った。

 すでにかなり“年季”が入った「巧」の刺しゅう入りファーストミットだが、岡本和は2、3カ所すり切れているところを縫い直して使っているそうで「使ってんなー…っていうふうに思いましたけど」と井端氏。大事に使ってもらってうれしいですね、と振られると「途中ウィーラーが使ってたって言ってました」と昨季限りで引退したウィーラーを“経由”していたことも明かされた。

 井端氏と同学年で、前巨人監督の高橋氏は「少年野球みたいなんですよね。ファーストいくとみんな使ってた」と笑顔で補足説明。そして、井端氏はかつてコーチとしても指導した岡本和への思い入れを聞かれると「やっぱり苦しんでいる時も見ましたし、そこから試合に出場するところも見たんで」とし「率も残せる。もう一度(2018年以来の)3割、30本以上、100打点以上っていうところを目指してほしいなと思いますけどね」と期待を込めて話していた。

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