能見篤史氏「どのシーンよりも重い」 現役生活で「あれだけ」という11年前の痛恨プレー

[ 2023年3月28日 19:39 ]

能見篤史氏
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 昨季限りで現役を引退した元阪神、オリックス投手の能見篤史氏(43)が25日に放送されたBS日テレ「プロ野球開幕直前!どっちの解説SHOW」(後7・00)に出演。18年間のプロ野球選手人生で「どのシーンよりも重い」と振り返る痛恨の1プレーを明かした。

 能見氏、前巨人監督の高橋由伸氏(47)、中日と巨人で内野手として活躍し、巨人や侍ジャパンでコーチを務めた経験もある井端弘和氏(47)というレジェンド3人が開幕直前となった今季のプロ野球を徹底解説した同番組。今年がプロ野球中継70周年ということで「心に残る70年分の1プレー」について問われた時だった。

 能見氏は阪神時代の2012年4月28日に先発マウンドへ上がった巨人戦(東京D)のあるシーンを挙げた。それは初回で二、三塁といきなり迎えたピンチで、打席には6番・高橋由伸。高橋氏が「2012年…?」と上を向いて思い出そうとするなか、当時のVTRが流された。高橋由の放った強烈なライナーは能見の足元を襲うピッチャー返しとなり、打球を拾った能見は一塁へボールをトス。だが、これがまさかの大悪送球となり、二走・阿部にも本塁生還を許す痛恨のタイムリーエラーとなった。

 VTRを見るまでは困惑の表情を浮かべていた高橋氏も「あったねぇ!これ。ありましたねぇ!」と思い出し、能見氏は「とんでもないことやってるんですよ僕も。下からトスで上に投げないんですよ、普通」と当時を苦笑いで回想しつつ反省した。「ピッチャーライナー食らった時にボールが(自分の体の)近くだったのでラッキー!と思ったんですよ。アウトにできると思って。で、はじいた時に由伸さんが走っている姿が見えて。ヤバい!と思ったんですよ。それがあの結果になったんですよ」と自ら“解説”を加えた能見氏。この説明に高橋氏も「思い出しました」と苦笑いを浮かべた。

 「僕、現役時代あれだけなんですよ、ああいうエラーしたの。僕も18年やってきたんで。どの…シーンよりも…重いです」と11年前のプレーにガックリの能見氏。進行役の蛯原哲アナウンサー(48)から全力疾走は大事だという指摘を受けると、高橋氏は「ヌートバーえらいんですよ、だから」と笑わせていた。

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2023年3月28日のニュース