侍・白井HC 球団との折衝、突然の日程変更… それでも栗山監督は「全くバタバタしなかった」

[ 2023年3月28日 13:43 ]

白井ヘッドコーチ(右)と栗山監督
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界制覇を果たした侍ジャパンの白井一幸ヘッドコーチ(61)が28日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に生出演。WBCの舞台裏を語った。

 米国との決勝戦では、8回にダルビッシュ有(パドレス)、9回に大谷翔平(エンゼルス)の豪華リレーで1点差を逃げ切った。登板をめぐっては所属球団との交渉も大きなカギを握っていた。「メジャーの状況は私もわかってましたので、“どうしますか?決勝の投手”とかは聞かなかった。栗山監督が一番考えて、最善の方法を考えてくれていたと思うので。後から聞いたら、ダルビッシュ投手は当日返事が来たと。(事前に)知ってるコーチはほとんどいなかったのでは」とし、自身は三塁コーチャーとしてグラウンドに立っていたこともあって「7回に大勢投手が投げた時に、初めてそういうことなんだと」と継投プランに気付いたと明かした。

 栗山監督は27日の記者会見で、緊迫の決勝は「ダルビッシュ、大谷の2人しか越えられない」と起用の裏側を明かしたが、白井コーチも「(決勝先発の)今永投手は試合前何をしゃべったか全然覚えてないと言ってたくらいですからね」と回想。若手投手陣は想像を絶するほどの緊張感に襲われていたという。

 また、大会中に突然の日程変更が行われ、準決勝では米国と対戦が予定されたが、メキシコとの対戦に。「準決勝でアメリカと当たるという想定で進んでて、ここがヤマだよねと。佐々木朗希投手と山本由伸投手をぶつけようという話をしていたんです。結果的に直前にメキシコになったんだっていう…」。

 コメンテーターの長嶋一茂は「それでも勝ったってすごくない?普通は拍子抜けする。逆にそれがあったから、(決勝の)8回ダルビッシュ、9回大谷が実現したんじゃないか」と指摘。白井コーチは「栗山監督の内心はいろいろあったと思うけど、バタバタするというのは全くない。そういうこともあると受け入れて。想定していた。ほとんど緊張感はなかった」と振り返った。

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2023年3月28日のニュース