侍・栗山監督「試合中に翔平から…」決勝の大谷と中村、初コンビのベンチ裏秘話 驚きの“軽い指示”

[ 2023年3月28日 22:02 ]

優勝を決め、大谷と抱き合う中村
Photo By スポニチ

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、09年第2回大会以来14年ぶりに世界一に輝いた侍ジャパン栗山英樹監督(61)が26日深夜放送のNHK「今夜も生でさだまさしスペシャル~WMC50(ワイワイまさしクラシック50)~」(深夜0・20)に生出演。決勝の9回に初バッテリーを組んだ大谷と中村のベンチ裏での“ドタバタ劇”を明かした。

 現役時代から30年以上の親交があり「まっさん」「栗山」と呼ぶ合う、さだとの“約束の出演”とあって、栗山監督は冒頭から笑顔が絶えずリラックスした表情。

 今永が先発し7投手の継投で米国打線を2点に抑え14年ぶりの世界一に輝いた今大会。さだが特に注目したのが9回。「中村捕手、(大谷の球を)よく捕ったね。ブルペンでも受けてない。キャッチボールもしたことないんですよ。マウンド上で2人がグラブで口を隠しながら長々と話してるから。何話してるんだろうと思ってたら…一回も受けてないっていうのは“監督なにしてんだ!”と思いましたもん」とヤクルトファンでもあるさだがジョーク交じりに栗山監督をチクリと責めた。

 すると大笑いの栗山監督は「あの…言い訳じゃなくて(決勝の)試合中に翔平から“中村さんとサイン交換をしてないんですけど”って来てたんですよ。だから“合間にうまくやっておいてね”って。時間を見つけて確認だけしておいてねって」と指示は出していたと説明。しかし、言ったはいいが大谷は打席に入る準備があり、中村は毎回投手が代わる状況で打席もあり、とてもじゃないけど「そんな時間ないだろうな」「案の定(9回のマウンドに行くまで)なかったんだなあ」という気持ちで9回のマウンドを見つめていたと苦笑いで“懺悔”していた。

 それでもあの場面では「流れ」を重視。「流れを変えたくない」との思いと経験から甲斐に代える選択はなかったと断言した。

 さだと、途中からスタジオゲストに加わったお笑いコンビ「バナナマン」日村が「それにしても、よく(最後の大谷の)スライダーを捕ったなあ」と中村の技術と対応力にうなっていると、栗山監督は「(スライダーと一言で言っても大谷のスライダーが)どんな曲がりをするか分からない」と中村の立場を考察。さだは「中村っていう人は凄い人だな。あのスライダーを初見で捕れるんだ」と改めて絶賛していた。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月28日のニュース