【新球場初戦の歴史(1)1978年・横浜スタジアム】長嶋巨人討ち!チームカラーも変更 初安打は…

[ 2023年3月28日 17:05 ]

1978年、横浜スタジアム元年に活躍した斉藤明夫(左)と福嶋久晃
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 3月30日、日本ハムの新本拠地エスコンフィールドHOKKAIDO「日本ハム―楽天」で2023年のプロ野球が開幕する。選手もファンも胸を躍らせる新本拠地の戦い。1970年代以降、阪神、ヤクルトを除く球団が真新しいフィールドで新時代のスタートを切った。超満員の熱気の中で迎えた、過去の“新本拠地初戦”その結末は…。

~ハマっ子歓喜 王、張本抑えてエース斉藤明初勝利~

 <1978年 横浜スタジアム>23年間続いた川崎球場から、横浜の中心地、関内駅前の横浜公園内に建設された横浜スタジアムに移転。球団名を大洋ホエールズから横浜大洋ホエールズに改称した。チームカラーも緑とオレンジから白とマリンブルーに変更。斬新なユニホームは草野球の多くのチームがデザインを模倣するなどブームになった。

 歴史的な新本拠地初戦はシーズン4試合目となる4月4日、長嶋巨人との対決だった。先発は斉藤明雄、巨人は小林繁。斉藤明は初回1点を失ったものの、2回以降は巨人打線を圧倒する。横浜は松原誠の適時打で同点とすると4回は福嶋久晃の中前適時打で勝ち越し。5回には高木嘉一、松原、田代富雄の長短打で2点を追加。小林をKOした。王貞治、張本勲をいずれも4打数1安打に抑え込んだ斉藤明は完投勝利を挙げた。

 会心の新本拠初白星の別当薫監督は「球場の設備もいいし、スタンドの雰囲気も最高。横浜の開幕を飾るナイスゲームだった」。なお横浜スタジアムの初安打、初得点はハマっ子の巨人・柴田勲だった。

 2年連続最下位だった横浜大洋はハマスタ初年度のこの年4位に浮上。6年連続負け越しから脱し、貯金7をつくっている。

※球場名、球団名、選手登録名などは当時

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