ソフトB・今宮 “振り過ぎず”16戦ぶり一発で奪首「とにかくコンタクトして何とか塁に出ようと」

[ 2022年9月3日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4ー0西武 ( 2022年9月2日    ペイペイD )

<ソ・西>ヒーローの今宮(左)と松本は笑顔でポーズ(撮影・岡田 丈靖)         
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 選手会長の豪快弾で先勝!ソフトバンクは2日、西武との首位攻防初戦を4―0で制した。5回に今宮健太内野手(31)の4号ソロで先制。低調だった打線に31イニングぶりの得点をもたらし、6回に1点、7回に2点を加え逃げ切った。連敗を3で止めたチームは、西武を抜いてゲーム差なしの首位に浮上した。

 選手会長が豪快な一発で首位浮上の立役者となった。0―0の5回、先頭の今宮がフルカウントから松本の甘く入った直球を逃さなかった。左中間スタンドに飛び込む先制の4号ソロ。8月29日のロッテ戦の2回から続いていたゼロ行進を止めて、31イニングぶりの得点をもたらした。

 「とにかくコンタクトして何とか塁に出ようと。フルスイングするつもりはなかったんですけど」。今季の打撃テーマは“振り過ぎない”。大振りせずコンパクトなスイングを意識しているが、8月14日のオリックス戦以来、出場16試合ぶりの一発でチームを勢いづけた。

 今宮の先制弾で前日まで2試合連続で零敗を喫していた打線が活気づき、4回まで1安打に封じられていた西武の先発・松本を攻略した。6回にデスパイネの適時打で1点を追加し、7回には三森の適時打などで2点を加える。6連敗中だった松本に20年10月25日以来、約2年ぶりに土をつけた。

 この日は新型コロナウイルス感染で離脱していたキャプテンの柳田が、8月21日の日本ハム戦以来10試合ぶりに戦列復帰。チームの連敗も3で止まり、今宮は「主将も帰ってきましたし。“今日、勝ったからいい”ではない。本当に優勝したいし、やるか、やるかしかない。これからどれだけ勝てるか」と話した。残り25試合。頂点へ向かってさらにギアを上げる。

 首位攻防第1ラウンドを制し、西武とはゲーム差なしながら勝率で上回り、8月29日以来となる首位に返り咲いた。藤本監督は「今宮が一発で決めてくれたしね。ナイスホームラン。明日も全力で。この3連戦は全力で行きたい」と言葉に力を込めた。この勢いのまま突き放しにかかる。(井上 満夫)

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2022年9月3日のニュース