巨人 延長戦でまた勝てず自力CS消滅、17年以来Bクラス崖っ縁

[ 2022年9月3日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―2阪神 ( 2022年9月2日    甲子園 )

<神・巨>5回2死一塁、丸の中前打で三塁に向かうもタッチアウトになり、リプレイ検証で判定を待つ坂本(結果は覆らずアウトのまま)(撮影・坂田 高浩) 
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 巨人は3試合連続の延長戦。今季両リーグ最長だった31日のヤクルト戦の5時間28分に続き、4時間4分を戦って2戦連続引き分け。計9時間32分を戦い勝てず、123試合目で自力CSの可能性が消えた。低迷の原因は、複数ある。

 (1)投壊 プロ野球史上初の「4月末までに6投手がプロ初勝利」など、開幕後は若手投手を起用し20勝一番乗り。だが、長続きせず5月以降失速し、チーム防御率3・88、532失点は両リーグワースト。開幕からローテーションを守っているのは戸郷のみ。4連敗以上が6度と、軸になる投手不足は明らかだ。

 (2)主力野手の誤算 スタメン出場時の勝率・500に対し、不在時は同・433の坂本が、今季は故障で2度、戦列離脱。2年連続で本塁打、打点の2冠を獲得した岡本和が4番を外れるなど不振だが、主軸以外でもカバーできない。

 (3)試合運びのまずさ リーグワーストの打率・242の打撃陣。犠打は最少の64の一方、911三振はワーストと淡泊そのもの。チーム防御率3・88の投手陣は、四死球428がリーグワーストで最多の532失点。守りでリズムを欠き、打線をつなげる策もない。

 3位・阪神とは4ゲーム差の5位で、残り20試合。原監督は「我々は最後の最後まで粘り強く戦うということ」としたが、17年以来のBクラスと、原政権では初めてCSを逃す崖っ縁となった。(川島 毅洋)

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