【ダルと一問一答】日米通算3000奪三振&日本投手メジャー通算1000勝「ファイターズあってのこと」

[ 2022年9月3日 16:12 ]

ドジャース戦に先発したパドレス・ダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)が2日(日本時間3日)、敵地ロサンゼルスでのパドレス戦に先発し、7回2安打無失点、9奪三振の好投で今季12勝目(7敗)を挙げた。今季の投球回数が162回2/3となり、4年連続でシーズンの規定投球回に到達。試合前まで3・41だった防御率は3・26にまで下がった。試合はパドレスが7─1で勝ち、4連勝となった。

 幾重にも喜びが重なるメモリアル勝利だった。5回無死一塁、コディ・ベリンジャーから三振を奪い、日米通算3000奪三振に到達。NPBで通算3000奪三振を記録したのは、4490奪三振の金田正一を筆頭に、米田哲也、小山正明、鈴木啓示の4人。「日米通算3000奪三振」は野茂英雄以来、2人目となった。さらに、この日の勝利で日本人投手によるメジャー通算1000勝目もマーク。1964年9月29日、サンフランシスコ・ジャイアンツの村上雅則がリリーフ登板でマークしたメジャー日本投手初勝利から58年。日本人のメジャー挑戦の歴史を刻む節目の勝利となった。

 試合後のダルビッシュの一問一答は以下の通り。

 ――今季、ドジャースとの4度目の対戦で今夜は7回無失点。好内容の要因は。
 「あんまり前回と比べても変わらないんですけど、やっぱり今日は自分たちの作戦というかゲームプランがうまくささったなという感じです」

 ――1巡目は速球で押すピッチング。投球フォーム、間の取り方を変えたりなどいろいろ試していた。
 「いつも通りやっていたらなかなか勝てない。ムーキー・ベッツ選手であったりとか、ウィル・スミス選手であったりとか、普段、変化球でいっているところを逆に真っ直ぐでぼんぼんいくっていうのもありなのかなと思って、ノラ(捕手)と試合前に話した。それが良かった点だと思います」

 ――今季の先発試合は投手戦も多かったが、今日は味方の援護もあった。
 「普段は気にせず投げているんですけど、さすがにプロファーの(6回の3ラン)ホームランではすごく楽になったので、本当に感謝しています」

 ――今日の6個目の三振で日米通算3000奪三振を達成した。
 「自分のことなのであまりわからないですけど、これだけ長くやれているってことと、プラス健康であることが条件だと思う。今までいろんな方にお世話になってきていますけど、このフラフラしていた自分を大きい愛で育ててくれたファイターズあってのことだと思いますので、本当にファイターズには感謝しています」
 ――9月に入り、大切な試合が続く中でドジャースに快勝できた。
 「一番強いチームなので、このチームにとってもすごく自信になるでしょうし、本当に大きな1勝だと思います」

 ――今日の勝利で日本人投手の通算1000勝になった。
 「やっぱり勝つって本当に難しい。試合に投げることですらも難しいじゃないですか。いろんな準備であったりもそうですし、ゲームの日の緊張感であったりとか、そういうところを今まで何千回も日本人の選手が乗り越えて、その試合を終えて、その中で1000個目の勝ち。その1回、1回に対して、自分は苦しさとかは大変さっていうのはわかっているので、過去の日本の選手たちに対しても感謝したいと思います」

 ――今日で規定投球回数の162もクリアした。投手として意識する数字か。
 「規定はあまり考えてなかったですね。もちろん大事なことでしょうし、1年間なるべくケガなく投げられないと到達できない数字とは思う。でもトータルイニングはあまり考えてないですね。1試合1試合、本当に6回、7回を何とか投げるってことだけに集中しているので。もちろん嬉しいことは嬉しいですけど」

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