阪神・西勇 価値ある戸郷の12勝目阻止 「誠志郎のリードを信じて」ピンチも動じず巨人キラー本領発揮

[ 2022年9月3日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2ー2巨人 ( 2022年9月2日    甲子園 )

<神・巨>4回のピンチを切り抜け、坂本(左)と話す西勇(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 阪神・西勇は粘りの投球で戸郷に投げ負けなかった。6安打されても7回無失点。2年ぶり8度目の2桁10勝到達は次回以降へ持ち越しても、しっかり先発の役割を果たした。

 「初回から最後まで(坂本)誠志郎のリードを信じて投げきることができた」

 走者を背負ってからバッテリーで持ち味を発揮した。初回は2死から丸に左中間二塁打を浴び、続く中田には四球を与えて一、二塁。早々に背負った窮地で岡本和に対しては全7球のうちスライダーを5球選択。最後もフルカウントからのスライダーで空振り三振を奪った。4回は2死からの3連打で満塁。変化球をコーナーに散らし、最後はチェンジアップで大城を遊ゴロに料理した。百戦錬磨の経験を持ち、多少のピンチでは動じない。両軍0行進が続く試合で先制点を許さなかった。

 好守にも助けられた。4回2死一、二塁から吉川の右前打では佐藤輝が猛チャージして本塁へダイレクト送球して二塁走者だった岡本和に本塁突入を断念させた。5回2死一塁から丸の中前打では近本が好送球で坂本の三塁突入を阻止。「バックの守備に助けられテンポ良く投げることができた」と感謝した。

 「長いイニングを放りたいとは思っているけど、本当に全員で勝ちを取りにいきたい」

 巨人には前回8月19日の対戦でも3安打に抑えて完封するなど、今季は3戦計24イニング無失点。7回104球の力投は同僚・青柳のリーグ最多12勝を1差で追う戸郷に対して、白星を与えないところにも価値があった。

続きを表示

2022年9月3日のニュース