14歳・玉井が7位　男子高飛び込み日本勢21年ぶり入賞　夏休みの宿題「“できない”と言ってある」

東京五輪第16日　男子高飛び込み決勝 （ 2021年8月7日    東京アクアティクスセンター ）

男子高飛び込み決勝の演技を終え、手を振る玉井
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　男子高飛び込み決勝で玉井陸斗（14＝JSS宝塚）は431・95点で7位に入った。日本男子の高飛び込み勢の入賞は00年シドニー五輪5位の寺内健以来21年ぶりの快挙で「今できる最大の演技はできた。自信になる」と収穫を強調。この日は寺内の41歳の誕生日で「メダルを獲ってかけてあげたかったが、入賞できて良かった」と笑顔を見せた。

　入場時には脇を開け閉めする動作でワクワクを表現するなどリラックスムード。入水が乱れた5本目以外は安定したジャンプをそろえた。小学1年で飛び込みを始め、シニアデビュー戦の19年4月の日本室内選手権に12歳で優勝。ケガ防止のため自転車に乗らず、体育の授業の球技は見学するなど競技に打ち込んできた。夏休みの宿題にも手をつけていないが「先生に“できない”と言ってあるので、やるつもりはない」と競技中と同様の強心臓ぶりを見せた。

　健闘したが、憧れの存在で銅メダルを獲得したトーマス・デーリー（英国）とは116・3点差。ワンツーフィニッシュを決めた中国勢とはさらに開きがある。玉井は「パリまでの3年間で少しでも近づきたい」と視線を上げ、馬淵コーチからは「メダルを獲るまでやってもらいます」と言われた。まだ14歳。日本飛び込み界悲願のメダルへの挑戦は続く。