バスケ女子 8日決勝、トム監督が母国・米国撃ちで日本へ恩返し「こんなチャンスめったにない」

[ 2021年8月8日 05:30 ]

トム・ ホーバス監督
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 男女通じて日本バスケットボール界初の五輪表彰台となる銀メダル以上が確定している女子日本代表(世界ランク10位)は8日午前11時半開始の決勝で7連覇を目指す米国(同1位)と対戦する。金メダルをかけた歴史的一戦。米国出身のトム・ホーバス監督(54)は「一番強いチームに勝って優勝したい。こんなチャンスはめったにない」と日本への恩返しを胸に母国との大一番に臨む。

 女子日本代表史上初の外国人監督は90年に来日し、トヨタ自動車でプレー。選手をしながら会社員として日中にはオフィスワークもこなした。1年目から活躍して4年連続得点王を獲得。日本での活躍が評価され、94年にはNBAホークスと契約し、2試合に出場した。最高峰の舞台に立つ夢をかなえ「日本に来なければNBAでプレーできなかったと思う」と日本バスケ界への感謝の思いは強い。

 現役引退後は米国のIT企業への就職などを経て、14年に女子日本代表のアシスタントコーチに就任。17年に監督に昇格した。90年に日本人女性と結婚して2人の子供がおり、日本語は堪能。細かい表現が分からないこともあるが「自分の言葉の方が気持ちは伝わる」と通訳は使わない。選手から「トムさん」としたわれる熱血漢。速さ、運動量、3点シュートを駆使した日本らしいスタイルで第二の故郷を頂点に導く。

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2021年8月8日のニュース