日本選手団が総括会見 金メダル30個逃すも「限りなく目標に近い成績」

[ 2021年8月8日 15:05 ]

国立競技場と五輪マーク
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 東京五輪日本選手団が8日、東京・有明のメーンプレスセンターで大会総括会見を開いた。目標に掲げていた金メダル30個には届かなかったものの、メダルは金27、銀14、銅17の計58個。16年リオデジャネイロ五輪の41個を大きく上回り、金メダル数、入賞者数とともに過去最高成績となった。

 日本オリンピック委員会(JOC)は報奨金として金メダル500万円、銀メダル200万円、銅メダル100万円を規定。JOC専務理事でもある福井烈団長は「決められた規定の中で選手には賞金を出させていただきます」と話した。尾県貢総監督は「目標にはおよばなかったが、コロナ禍で1年延期という想定していなかった状況において、限りなく目標に近い成績を残すことができた」と総括。成功の理由の1つとしてJOCエリートアカデミーからの選手育成を指摘し「中長期的強化が大事と再認識した」とコメントした。新競技のスケートボードなど若い選手の活躍が想定以上だったとする一方、「当然メダルを取っていい種目はたくさんあった。原因は今後、しっかりNF(国内競技団体)と向き合って検討していく」とした。

 尾県総監督は今後の強化策についても触れ、スケートボードやサーフィンなど海外に拠点を置く選手への支援や、日常的な選手へのメンタルケアを強化するほか、「機能的で効果的な強化態勢の構築が必要不可欠」として指導者の研修にも力を入れるという。勢いを来年2月の北京冬季五輪へつなげるため、オンライン形式で行う日本選手団解団式には冬季競技を代表する選手4人が参加することも明かし、「一過性の打ち上げ花火に終わらせることなく、24年のパリ、28年のロス(五輪)につなげていくことが重要と思います」と述べた。

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2021年8月8日のニュース