レスリング金 須崎の父・康弘さん「教えていないのにタックルに入れる物おじしない子だった」

[ 2021年8月8日 05:30 ]

東京五輪第16日 レスリング女子50キロ級決勝   須崎優衣 Tフォール 孫亜楠 ( 2021年8月7日    幕張メッセ )

小学生の須崎の試合でセコンドに付く父・康弘さん(家族提供)
Photo By 提供写真

 父・康弘さんは幼少期の須崎を「教えていないのにタックルに入れる物おじしない子だった」と懐かしそうに振り返る。自転車も補助輪を外したのは2歳。並外れた運動神経に加え、昔から意志が強かった。父が「子離れできなくて」反対したエリートアカデミーも、頑固な娘に折れた。「自分で決めますって言われちゃうとね。甘えちゃうからか、家にもめったに帰ってこなかった」

 不思議な巡り合わせもあった。須崎が小2の08年、毎年参加していた松戸市のマラソンのゼッケン番号が偶然「2020」で選手宣誓に選ばれた。もちろん東京五輪は無関係で当時が平成20年だったという理由だが、「運命の数字のように感じて捨てずに取っているんです」と母・和代さん。一度は自力出場が断たれた娘の悲願の舞台を、感慨深げに喜んでいた。

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2021年8月8日のニュース